鶴ヶ島市で羽の折れたファン修理/注意したいお手入れのポイント

ファンの羽が折れて故障するケース

ファンを新しく交換して修理

埼玉県鶴ヶ島市富士見にお住いのB様

スイング
スイング

埼玉県鶴ヶ島市富士見にお住いのB様から、「メジャーの先端を突っ込んだら、ファンの羽が折れた」とご相談をいただきました。カバーとフィルターを取り外し、掃除した状態を確かめるため、スイングの方向を変えようとメジャーを突っ込んだそうです(スイング=風向きを調整する部品)。どうやら勢い余って内部まで到達したらしく、「ファンの羽に当たってしまった」とおっしゃられています。エアコンを停止させていたので、「大丈夫だろう」と思われていたとか。羽だけを交換することはできないため、ファン交換で対応させていただきます。B様宅へ伺いました。
ファンは熱交換器の背面にあり、空気を吸い込んで温度調節を行う部品です。エアコンを運転させていれば前向きに回転します。全方向に300枚ほど羽が着いていますが、一部が欠けることでバランスを崩します。

1枚折れた程度なら影響はないかもしれませんが、B様宅のファンは8~10枚程度まとまって折れていました。折れた羽が室内機内部へ落ちている状態で、まだ取り除かれていません。そこで基盤や配線を取り外し、熱交換器へ繋いでいるアース線も取り除きました。室内機本体とフィルターカバーを完全に切り離し、熱交換器の背面からファンを取り出します。新しいファンを取付け、取り外した順番とは逆に部品を元に戻していきます。
「エアコンの部品って簡単に壊れるの?」と疑問に思われるお客様もいらっしゃるかもしれませんが、比重の小さいポリプロピレン素材のファンなら折れる可能性もあります(ポリプロピレン=プラスチック)。最近は銀イオンをファンに添加し、耐熱性や除菌性が高められています。ただ、古い機種はファンをスムーズに動かす目的で素材を選んでいるため、メジャーの先端と衝突して折れたのかもしれません。

熱交換器
熱交換器

そもそもファンは熱交換器の背面に取付けるため、そこに何らかの障害物が入ってくるとは想定されていません。そのため金属のように硬度な素材は使われていないのでしょう。また、金属製になると結露水で錆びてしまう恐れもあるため、プラスチック素材が使われていると推測されます。つまり衝撃に強い部品ではなく、「歯ブラシを突っ込んで磨くと破損する可能性が高い」とも言われています。歯ブラシはよくお手入れに使用される道具ですが、フィンの洗浄は業者に依頼してください。
室内機のファンは、換気扇に使われているシロッコファンと同じ形状です。回転する方向にたくさんの羽が取り付けられた部品で、室内機の形状に合わせて横長い円筒状の形をしています。「クロスフローファン」と呼ばれる種類は埃や異物を取り除き、分別と粉砕後に新たなクロスフローファンとして再生されます。使われている素材は、繊維強化プラスチックです(繊維強化プラスティック=ガラスや炭素の繊維をプラスチックに複合した材料)。

そのため繊維を取り除くことが難しく、リサイクル不可能だったのですが、技術の進歩と共に再生できるようになりました。ただ、クロスフローファンは、衝撃を受けることで繊維が樹脂から剥離されてしまいます。この特徴から、衝撃に弱く折れやすい側面もあるでしょう。「それなら業者の高圧洗浄機も良くないのでは?」と心配されるかもしれませんが、高圧洗浄機は主に水を使用するため強い衝撃を与えるほどの威力はありません。業者が高圧洗浄機を使って掃除する場合は、水の量や勢いを調整しているのでファンが破損することもありません。
どの程度の衝撃まで大丈夫なのか。何を使って掃除すれば良いのかなど、説明書には具体的なことが記載されていません。掃除しにくい場所なので、「物差しや割り箸を突っ込んでファンが欠けた」という報告もあります。頑張って汚れを落とそうとすればするほど、ファンを痛めることに繋がってしまうため、手が届きにくい場所は業者を利用しましょう。

室内機の状態をB様にご説明し、確認していただきました。「ファン交換だけで済んで良かった」とおっしゃられています。B様は「もしかしたら、いろいろ交換させられるのでは…」と思われていたそうで、ファンの交換だけで終わり安心しておられました。フィルターや熱交換器は綺麗にお手入れされていましたが、取り外したファンにはカビが残っていました。今回は故障という形の交換でしたが、このタイミングで交換できたことは良かったのかもしれません。カビの付着した状態で放置していれば悪臭の根源にもなります。
ファンへ付着した頑固なカビは簡単に落とせません。そのため多くのお客様がこすって落とそうとしますが、羽自体も小さく、カビを削り落とすことは難しいなら業者へ相談してください。「折れたファンの枚数が少ないから交換しない」というお客様もいらっしゃいますが、羽が折れていると回転時に振動が起こり異音が発生する場合もあります。

ファン修理はDIYでも対応できる?

室内機の分解は故障に繋がる

DIY予定の室内機
DIY予定の室内機

ファンの修理は丸ごと交換する方法でしか対応できません。なぜなら破損した羽を取り外し、新しい羽を取付ける構造になっていないからです。そのため室内機を分解する必要があり、DIYでの作業は難しいと思われます。熱交換器の背面にあるファンを取り出し、新しいファンを取付けるのは簡単ではありません。フィルターやルーバーはすぐに取り外せますが、ファンは熱交換器の両サイドにあるカバーで覆われているため、このカバーを取り除かなければ取り出すことも不可能です。4本のネジを緩めてカバーを取り外すまでは可能でも、場合によっては熱交換器に遮られてファンを取り出せないこともあります。
熱交換器に遮られているときはモーター・アース・温度感知センサーの配線を本体から取り外し、基盤と配線が収納されているケースを取ってください。そのあとプラスチック製のカバーを取り外して熱交換器を開ければ、ファンを取り出すことができます。

ファンの交換を終えたら熱交換器を元に戻します。ただ、周囲の配管(銅製)は柔らかいため、傷をつけないように注意してください。強引に作業を進めると折れ曲がることも考えられます。熱交換器を元に戻せたら、あとは取り外した順番と逆に取付ければ組み立てできます。熱交換器に遮られていない場合は、カバーを取り外したあと左側からファンを取り出します。室内機本体の左側が壁と接している。もしくは壁と接近している際は、ファンを取り外すことができないかもしれません。
「それなら右側から取り出せば良いのでは?」と思われるかもしれませんが、熱交換器右側には基盤や配線が収納されているケースもあり、この部分をうまく取り外せなければファンを取り出すことが難しくなります。

修理自体はファンを交換するだけでも、取り出すことに労力を費やされます。取り扱いを誤れば熱交換器を痛めてしまう可能性もあり、分解したあと元に戻せなければエアコンを使うことはできません。室内機のファンは通販サイトに並べられていますが、メーカーや機種によって種類も違います。それほど高額な部品ではありませんが、種類を間違えれば取付けることはできません。
最近はファンを取り外してお手入れする方法も出回っていますが、構造をご存じないお客様が室内機を分解することは控えてください。DIYなら費用負担も少なくて済みますが、故障に繋がることもあります。

故障して回収したエアコンはどうなるの?

エアコンのリサイクルに伴う工事

エアコンの室外機
エアコンの室外機

回収したエアコンは部品ごとにリサイクルされます。鉄や銅、コンプレッサーやモーターなどは金属精錬業者の手に渡り、金属を回収するマテリアルリサイクルが行われます。マテリアルリサイクルとは再利用を目的とした方法で、ペットボトルのリサイクルで耳にしたことがあるかもしれません。コンプレッサーやモーターは手動で解体され、本体を粉砕、再利用する資源を選別して回収や再資源化が行われます。
主な選別方法は風力・水力・過電流などを用いたもので、他にも永久磁石や電磁石を使って鉄を分離します。粉砕した物資の大きさによっては、ふるいにかけられます。室外機から回収した冷媒ガスは、業者によって無害化されます。カバーは再生プラスチックの原料となり、残骸は埋め立て処分もしくは溶融処理をして終了です。

室内機を回収した状態のイメージ
室内機を回収した状態のイメージ

家電リサイクルは、環境省から「廃棄物処理等科学研究費補助金」が出され、その成果もあってリサイクル技術が飛躍的に進歩しました。冷媒ガスの回収は自治体へ登録された業者のみです。部品を取り外し、転売目的でエアコンの無料回収を行う業者も存在しているため、自治体や正規のリサイクル業者から注意喚起もされています。消費者側から違法性を見抜くことは難しいため、故障した古いエアコンを回収してもらう場合は名前を確認してください。
リサイクルを申し込むと家電リサイクル券が渡されます。実は家電リサイクル券に記載している「お問い合わせ管理票番号」を追跡すれば、リサイクルに出したエアコンが業者へ引き渡されたどうかを確かめることができます。家電リサイクル券センターの公式サイトから、引き取り画面に番号を入力するだけ。検索結果が表示され、どこに引き取られたかを把握できる仕組みです。

家電リサイクルが法律によって定められるまでの間、エアコンの取り扱いは自治体に委ねられている雰囲気もありました。多くは粗大ゴミとして処分されるか、場合によってはリサイクルされていたようです。山へ不法投棄され事件になったこともあります。現在はリサイクルが根付いているため、法律を冒して不法投棄する産廃業者も減っています。公式発表(出典:環境省平成29年度報道発表資料https://www.env.go.jp/press/106323.html)では、不法投棄された前年よりマイナス1.7%でした。ただ、回収過程で不透明な説明しかされていない場合、違法業者かもしれないので気をつけてください。

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