狭山市で2台のうち1台のテレビが映らない?分配器をうまく利用する方法

地デジが映らない原因はアンテナ?

ブースターの移動で解決

埼玉県狭山市入間川にお住いのM様

埼玉県狭山市入間川にお住いのM様から、「テレビが映らない」とご連絡をいただきました。音声に問題はなく映像が見えないそうです。ご自宅には2台テレビがあるそうですが、そのうちの1台のみが不具合を起こしています。詳しいお話しでは、「テレビを移設したからアンテナの原因ではないかも」とおっしゃられていました。移設させたのは和室に設置していたテレビで、「2階の子供部屋へ移動させたら映らなくなった」とのことです。通常テレビの移設は本体とケーブルがあれば問題ありません。移設先にある端子の差し込み口へ差すだけで、アンテナが故障していなければ映像は映ります。そのため今回のケースではアンテナの不具合、もしくは配線の状態が関係しているかもしれません。ひとまずM様宅へ伺い確認させていただきます。テレビのリモコン操作を行いましたが、電源が入るだけで映像は映りません。画面にはエラーメッセージも表示されておらず、何が原因か判断できない状況です。

試しにリビングのテレビを確認しましたが、こちらは何の問題もなく普通に視聴できます。リビングのテレビが映るということはアンテナには電波が届いています。そのためアンテナの故障ではなく、配線に不備のある可能性が高いでしょう。見たところB-CASカードにも異常はなく損傷はありません。差し込み口も綺麗な状態で、カードに原因はなさそうです。配線をたどって確認してみましたが、室内に原因となるような問題は見つかりませんでした。この状況で考えられるのは分配器の不具合です。分配器とは電波を複数のテレビへ分ける部品ですが、2つのテレビへきっちり均等に分配されるわけではありません。さらにM様宅では分配器からブースターを経由しており、これまで見えていたのは受信レベルや信号がうまく調和されていたからかもしれません。

地上デジタル放送の周波数帯域は470MHz~770MHz。分配器は周波数帯に対応していますが、分配したことで信号を送るデータが失われていた可能性もあります。ブースターは弱い信号を強くしますが、品質の低下した信号を良くすることはできません。和室はリビングの隣にあるため問題なかったようですが、2階へ移設したことで信号が減衰したのかもしれません。分配器の故障も疑われるため確認させていただきましたが、分配器自体の劣化や損傷はありませんでした。また、ブースターも同様です。ただ、分配したあとにブースターを取付けても増幅する受信レベルには達しないため、ブースターは分配器の前に設置しました。アンテナからブースターを経由したほうが、先に分配器を取付けるよりも遥かに電波が強くなります。以前の繋ぎ方でもテレビを視聴できたのは、単に分配した2台のテレビが隣室に置かれていたことからで、ブースターは通常分配器の前に繋ぎます。

受信レベルを確認するイメージ
受信レベルを確認するイメージ

受信した電波は分配すれば減衰するものなので、テレビを増やせば増やすだけ受信レベルは低下していきます。受信レベルが低下することでノイズの発生も増えるため、どうしてもそれが気になるようなら室内アンテナを取付けましょう。室内アンテナを設置すればそれぞれに電波を受信することになるため、分配器の必要もなくなります。分配器を使って受信したい場合はブースターを正しく取付け、受信環境を確認してみてください。M様はBS/CSを視聴する予定がないためお持ちの分配器でも対応可能ですが、分配器によっては対応していないモノもあるためチェックしておきましょう。今回はブースターと分配器を接続し直して受信レベルを測定、子供部屋へ移設したテレビも視聴できるようになりました。リビングのテレビと同様に映り、支障なく見ることができます。

地デジアンテナ
地デジアンテナ

「テレビが映らない=アンテナの問題」と思われるお客様もいらっしゃいますが、M様のようにテレビを移動させたことで分配器を経由した電波が減衰することもあります。テレビの移設はケーブルを端子の差し込み口へ差すだけの作業ですが、アンテナとテレビの間に分配器・ブースター・分岐器など部品を挟んでいる場合は、天候によっても電波に影響を受けます。「テレビが映らない」「ノイズが入り混じる」というトラブルは、アンテナやテレビの故障ではなく配線や部品に原因のあるケースも多いため、判断が難しい場合は業者へ連絡しましょう。強風によるアンテナの電波障害は、天候が回復すれば解決します。天候が回復しても受信レベルに不具合が見られるときはアンテナや分配器の損傷も考えられるため、業者に頼んでアンテナや配線状況を点検してもらってください。

地デジの電波障害は自分で対応できる?

原因が特定できないなら業者に修理を任せよう

地デジの電波障害は珍しいことではありません。電波をうまく受信できなかったに過ぎませんが、総務省では障害対策としてさまざまな情報を掲載しています。電波の状態を正確に測定することを推奨しており、専門業者による点検を勧めています。アナログでは受信レベルに応じて画質の低下も見られましたが、地デジは限界範囲まで映り、限界地点を越えると急に映らなくなります。これは「クリフエフェクト特性」と呼ばれているもので、デジタル放送特有の現象です。

電波障害の原因

高い建造物のイメージ
高い建造物のイメージ

アンテナの受信レベル不足・ブースター不良・分配器の劣化・周囲環境の変化(高い建造物や樹木)・天候不良(豪雪や暴風)など、さまざまな理由が挙げられます。部品の修理や交換で対応できるトラブルについては、業者へ依頼しましょう。自分で確認することもできますが、原因がアンテナにある場合は作業に危険を伴うので、お客様がご自分で点検することは控えてください。また、アンテナへの着雪が多いと受信レベルが低下します。アンテナを軒下へ移設させたほうが良いケースもあるため、対応方法を業者と相談しましょう。樹木が多い茂って受信を妨げている場合は高利得アンテナや高出力ブースターを利用しても良いかもしれません。高い建造物が建てられた場合は、アンテナの方向を調整することで改善されることもあります。ただ、100%ではないので、受信レベルの電波障害に応じた証拠を集め、建造物の所有者や管理会社に対策をお願いしましょう。

周囲の環境
周囲の環境

意外なところでは、水銀灯・ネオン管不良による雑音で受信障害が起こることもあります。これらの雑音により信号と雑音の比率が劣化し、電波に影響を及ぼされてしまうのです。ラジオを聞いて「ザーザー」という音が入るのも、雑音を拾っているからだと言われています。同じような理由で、無線による電波障害も確認されています。ブースターが無線局の周波数を増幅している可能性があれば、除去装置付きブースターへ交換する方法もあります。ご自宅の受信設備や環境に問題が見つからない場合はこのような原因も考えられますが、自分でそれを調べるのは難しいため業者に連絡してください。他にもアンテナの高さが足りない。遅延波の影響を受けている。元々受信レベルの低い地域である。地デジの電波障害にはいくつもの原因が存在しているので、思い当たる節がなければはっきりと断定できないことも多いでしょう。

アンテナの設置とブースターの関係について

ブースターをうまく利用する方法

CN比は信号と雑音の比率で、地デジを安定的に受信するためには(CN比:23dB以上 MER:25dB以上 BER:0.00E-8以下)と決まっています。「MER」=放送局からのデータの正確性。「BER」=デジタル信号の変調誤差比。これらの数値を保つことができるように、測定器を見ながらアンテナ取付け工事が行われます。ただ、この数値がすべてではありません。MERはエラー回数によって補正可能ですが、1万個に1回のビッド誤りを越える受信することができません。MERはデジタル信号を振幅と位相を管理において、数値が小さくなれば雑音の影響を強く受けていることになります。受信レベルを強くするためにブースターを取り入れたりしますが、性能や環境に合ったものを選んでください

屋外へ設置したブースターのイメージ
屋外へ設置したブースターのイメージ

テレビの上に設置するブースターは簡単に置けますが、屋外へ取付ける場合は業者にお願いしましょう。ブースターの選び方としてはノイズの影響を受けにくい雑音指数の低い製品、テレビの使用帯域に合っているモノ、受信した電波を増幅するdB単位の大きいもの、定格出力のできるだけ大きなブースターが理想です。定格出力とは出力レベルの最大値を表し、この数値を越えてしまうとノイズを発生させてしまいます。そのため定格出力の大きなモノを選べば、ノイズの出現する可能性が低くなるわけです。屋内にしか設置できない製品もありますが、屋外も屋内も兼用して使えるモノもあるので、どのような受信環境を整えるか考えて購入してください。壁掛け式・CS/BS対応・卓上型など通販でもさまざまな形状のブースターが並べられているため、性能や仕様を確認して自分が求めている受信レベルに見合ったモノを探しましょう。

ブースターは必ずしも設置しなければならない部品ではなく、電波が安定しないときに追加する機械です。アンテナ自体を性能の高いモノへ交換する方法もあるため、どのような対応にするか業者と相談しましょう。ブースターだけなら3、000~7、000円くらいで手に入るため、アンテナを丸ごと交換するよりは費用を抑えられます。ただ、アンテナ自体が故障や劣化している場合は、ブースターを入れてもテレビ映りが良くなるわけではないのでアンテナの修理を行ってください。アンテナに不具合が見られる場合、ブースターの増幅する特性から考えて、品質の劣っている電波を広げるだけになります。

自分でテレビやアンテナの不具合を直そうとしても、高所作業にもなるので注意が必要です。テレビが映らない・受信しないトラブルでの対処法はこちらでご確認ください。安全にテレビやアンテナの工事を行うなら専門業者にお願いしましょう。『DENKI110』では資格を持った作業員が実際に対応致しますのでお気軽にご相談ください。

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