海老名市で効かないエアコンの調査!原因は配管と冷媒ガス漏れ

台風の影響で室外機は故障?

外れた配管の修理とガスチャージ

神奈川県海老名市今里にお住いのF様

神奈川県海老名市今里にお住いのF様から、「エアコンが効かない」とご相談をいただきました。まったく冷えないことはないそうですが、台風が通過したときに室外機の配管が外れたそうです。それを繋ぎ合わせて使っていたら、冷房の効果を感じられなくなったとか。台風の風によって、配管の化粧カバーや接続部分が外れることは珍しくありません。どの程度の風速だったかにもよりますが、経年劣化した配管は、強風により固定されている部分が外れやすくなります。他にも室外機が倒れる。高潮で室外機が浸水するなど、台風による室外機の被害は少なくないのです。
F様宅へ伺い配管を確認させていただいたところ、外れたと思われる部分が繋ぎ留められていました。外れた場所は室外機に近かったため、繋ぎ合わせることができたのかもしれません。配管に巻かれているテープを剥がし、繋ぎ合わせていた部分を確認します。

ゲージマニホールド
ゲージマニホールド

繋ぎ目に破損した状態は見当たりませんが、配管の接続がしっかりしていなければ冷媒ガスが隙間から漏れてしまいます。F様は「冷えない」とおっしゃられていたので、おそらく繋ぎ合わせていた配管の隙間から冷媒ガスが放出され、冷房の効果を感じにくかった可能性もあります。この場合は配管の修理と共にガス補充する必要があるため、残っているガスを回収してから行います。まず冷媒ガスの配管をきっちり接続。ガス漏れを防止するため、冷凍機油を塗っておきました(冷凍機油=潤滑油)。
配管を繋ぎ直して残っているガスを回収します。不要な空気や水が残っていれば、エアコンの性能や動作環境を衰えさせてしまいます。そのため真空ポンプを使い、配管内の水や空気を抜く作業も行いました。サービスポートとゲージマニホールドの低圧側を接続し、バルブを開けます(サービスポート=冷媒ガスを注入する入り口)。ホースを真空ポンプに接続、約15分程度稼働させて空気と水を抜きました。

吹き出し口の温度測定
吹き出し口の温度測定

圧力ゲージを確認。バルブを閉めて真空ポンプを止めます。ガスの重量をゲージマニホールドで測りながら、ホースをボンベに接続します。ボンベとゲージマニホールドのバルブを少し開いて空気を抜き、低圧側のホースもサービスポートに接続。冷房の運転をしながら、規定量の冷媒ガスを入れていきます。規定に達したところでバルブを閉めて作業終了です。規定量の冷媒ガスが入ったことを確認します。低圧側の圧力を規定量と比較し、吸い込み口と吹き出し口の温度差を測りました。
規定量の確認には、他にも電源の電流値と規定量を比較する方法があります。ただ、規定量はメーカーや機種によって違うため、間違えないよう慎重に見定めなければなりません。特に問題なく正常に運転しているため、F様にも配管修理と冷房の状態を確かめていただき、「買い換えないとダメだと思ってたから直って良かった」と嬉しそうな表情でおっしゃっていただけました。

ガスチャージ作業中のイメージ
ガスチャージ作業中のイメージ

暖房時にガス充填を行う場合は、外気やボンベが冷たくなっており入りにくい状態になります。そのためボンベを少しぬるま湯につけて温めます。そうすることで冷媒ガスも入りやすくなりますが、温度のムラができないよう注意も必要です。ボンベが破損する恐れもあるので、直接火気で温めてはいけません。冷媒ガスが多すぎると電気の消費も増え、結果的にエアコンの機能や能力に負荷を与えます。反対に少なすぎると電気の消費も減りますが、エアコンの能力は下がります。冷媒ガスは機種に合った適正でなければならないため、規定量の確認とガス補充の技術が重要になってきます。
また、F様宅の配管にはフレア加工を施しています。フレア加工とは「フレアツール」と呼ばれる工具を使う方法で、銅管の先端をフレアスカートのように広げ、ナットの向きをに銅管を合わせて接続します。銅管を室外機に接続するときは、長さを合わせて切断しなければなりません。

今回はフレア加工による接続と真空ポンプによる空気抜き、ゲージマニホールドを使ったガス充填を行い約19,000円で済みました。外れた配管は劣化が少なかったのでそのまま使用し、新しい部品を使用していません。どうせ外れているなら新しく交換して欲しい。また外れたら困るから丸ごと取り換えたいなど、お客様のご要望に合わせて対応しているので、その際はご相談をいただければと思います。交換する場合は部品代が別途必要になるため、使用可能な状態であればお手持ちの部品をお勧めしています。
メーカーに修理を依頼すると、基盤交換やコンプレッサー修理で30,000~50,000円の負担があります。ガスチャージだけでも10,000円のケースがあるため、点検や修理を申し込む際はいくつか見積もりを比較し、納得のできる状態でお願いしてください。今回は台風がトラブルの発端ですが、豪雨や地震などで故障することもあるので気をつけましょう。

配管はDIYで修理しても大丈夫?

業者の点検を受けて修理してもらおう

室外機へ接続する配管
室外機へ接続する配管

エアコンの配管には複数の管が入っています。室内機から発生した結露水を排水させるドレンホース。冷媒ガスの送受を行う冷媒管。電線。これらを1つにまとめ、防水対策として化粧カバーを被せています。どのあたりの配管が破損したかにもよりますが、配管の修理は業者へ任せてください。化粧カバーに亀裂が入った程度なら防水テープを巻いて応急処置も可能ですが、完全に割れている場合は交換しなければなりません。化粧カバーを外す選択肢もありますが、内部のドレンホースや電線を保護するには化粧カバーが必要です。
また、外壁上部に設置した配管の接続部分や室外機と繋いでいる場所が外れた場合、業者でなければ元どおりに修理することが難しいでしょう。外壁上部に設置した配管とは、室内機から屋外へ伸ばしている配管のことです。室内機と繋がっているため、すぐに外れるような仕組みではありません。ただ、室内機側で外れていた場合は、発見すること自体が容易ではないでしょう。

もちろん簡単に外れたりはしませんが、取付ける時点で固定が甘かったら、何度も衝撃を受けているうちに緩んできます。例えば子供の蹴ったボールが直撃する。台風の強風にさらされるなど、想定していない状況で外れることもあります。化粧カバーは合成樹脂で作られており、マイナス20℃~60℃までの耐久性もありますが、紫外線にさらされているうちに劣化してきます。劣化している状態で衝撃が加えられると、配管に影響を及ぼさないとは言えません。
2階に室内機を取付け、1階に室外機を設置している際の配管はおよそ6~7mになります。通常であれば2階からまっすぐ配管を下しますが、1階の外壁に住宅設備が取り付けられていれば、その場所を避けるため延長することになります。長くなればメンテナンスしなければならない範囲も広がるため、一部の破損から丸ごと交換しなければならないケースもあるでしょう。

ドレンホース・冷媒管・電線は、断熱材や防水テープで覆い化粧カバーを施します。そのため劣化しにくい状態と言えますが、業者によっては断熱材や防水テープを使わず設置したり、化粧カバーの提案をすることなく、配管を剥き出しの状態で接続しているケースもあります。そうなると配管の劣化を加速させることになりますが、古いエアコンの手抜き工事ではよく見られます。「化粧カバーをする」「防水テープを巻く」という追加工事だけで解決しそうなイメージもありますが、そう単純な話しではありません。ドレンホースが破れている可能性もあるので、配管の修理は業者にお願いするほうが確実です。

台風と室外機故障の関係について

故障事例と火災保険の適用条件

室外機
室外機

室外機故障にもそれぞれ症状はありますが、ここでは台風によって発生する被害事例をご紹介します。「海岸から離れているから関係ない」「何十年も同じ場所に住んでるけど被害に遭ったことはない」そう考えるお客様もいらっしゃいますが、実際は台風による室外機故障の被害は少なくありません。強風が吹き荒れている時間にエアコンを使うと、室外機のファンに負荷が加えられます。
設置しているスペースにもよりますが、強風を真正面から受ける場所であれば、回転するファンの動きと風の強さに圧力が生まれます。そのためファンが回らなくなってしまったり、羽が折れてしまう事例も報告されているのです。また、本来の回転方向とは逆に回ることもあるかもしれません。強風によるファンへの負荷は想定している以上に大きく、台風がファンを故障させる原因になります。

強風で室外機が倒されることもあります。「あんな重たいモノが倒されるわけがない」と思っているお客様もいらっしゃいますが、風速20m以上になれば注意も必要です。天気予報で発表される風速は10分間の平均風速のことで、風速20m以上は看板が落下する程度の力になります。仮に外を歩いていたとしたら、何かに捕まらなければ前へ進めない状態です。場合によっては屋根瓦が飛ばされることもあるでしょう。
そのため室外機を設置している場所によっては、倒されて起こせなくなる可能性もあります。多くは背面に外壁があるはずなので、倒されるとしたら前倒しになります。背面に壁があれば倒れないような気もしますが、背面と外壁の隙間に強風が吹いた勢いで倒されます。

台風による室外機の被害については、火災保険で補償してもらえる場合もあります。加入している保険内容にもよりますが、契約条件を確認してみてください。台風の影響で雨が多く、床下浸水したとします。ファンの位置まで浸水しなかったとしても、ドレンホースに雨水やゴミが詰まれば排水困難な状態になります。排水できず逆流すれば、内装の壁紙や床を汚してしまいます。その場合は室外機ではなく、住宅設備の壁紙や床に対して保険が適用されるかもしれません。
ほとんどのお客様は「早く修理してしまいたい」という気持ちをお持ちだと思いますが、証拠を残しておかなければならないので、現場の写真を撮影しておきましょう。そのあと保険会社に連絡してください。

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