市原市でエアコンのルーバー故障!配管から水が出ない理由
ルーバーが故障した原因を確認する
ルーバー修理と配管の点検
千葉県市原市姉崎にお住いのB様
千葉県市原市姉崎にお住いのB様から、「エアコンのルーバーが動かない」とご相談をいただきました。確認できた症状は2つあります。1つはコンセントを抜いて再度入れ直すとルーバーは動き、そのあとは動かなくなる。もう1つは室外機の配管から水が出ていない。これら2つの症状から推測できる原因はルーバー故障ですが、室外機の配管から水が出ないトラブルに関しては他に原因があるかもしれません。さっそくB様宅へ伺い、室内機を点検させていただきます。
まずはコンセントを差した状態で、リモコンの運転ボタンを押してみます。するとB様のおっしゃられたようにルーバーは動きません。つぎにコンセントを1度抜いて再度差し込みました。ルーバーは1度開きましたが、途中で止まってしまい中途半端に閉まらない状態です。これでは冷たい風を送ることができません。おそらくルーバーを室内機本体に接続している部分、つまりルーバーを開閉させるための軸に不具合があると思われます。
そこで室内機の前面カバーを取り外し、ルーバーの接続部分が内蔵されているサイドカバーも取り外しました。ルーバーの接続部分が割れて亀裂が入っています。完全に割れているわけではありませんが、1~2mm×5mm程度の亀裂に広がっているため、ルーバーを開閉させるモーターの機能を接続部分に伝えることができません。接続部分はあくまでもモーターの力をルーバーへ届けるだけの場所ですが、この部分が機能しなければルーバーを開閉させることができないわけです。
コンセントの抜き差しで1度ルーバーが動いたのは、電気が流れたことによる反射でしょう。リモコンの運転ボタンでも同じ信号が送られてはずですが、室内機の電源が入ってもルーバーは動きませんでした。これについてはっきりした理由もわかりかねますが、いずれにしてもルーバーを交換しなければ修理できません。そのためルーバーの羽を外し、交換させていただきました。
リモコンの運転ボタンを押して確認すると、ルーバー開閉に問題はなくスムーズに動きます。そこまで大きな亀裂ではなかったため「補強して使う」という選択肢もありましたが、1度亀裂が入ってしまうと補強しても再度同じ状態になることが考えられるので交換しました。以前、接続部分に「補強テープを巻いて修理して欲しい」と言われたお客様がいらっしゃいました。その際は亀裂を瞬間接着剤で固定してテープで補強しましたが、モーターの力に耐えきれなくて元の状態に戻ってしまい、結局ルーバーを交換した事例もあります。
ルーバーを丸ごと交換するよりも、接続部分を修理するほうが費用の負担は抑えられます。ただ、補強できたとしても応急処置としてしか使えないため、何度もルーバーを開閉させていれば亀裂に負荷もかかり、「いつまで持ちこたえるか」という問題になってきます。ルーバー修理が終了したので、室外機のトラブルを点検します。
室外機の配管から水が出るのは、空気中の水分が結露になった結露水です。熱い空気を吸い込んだ熱交換器が熱風を冷やし、冷えた空気を部屋に送っているのですが、その際に結露となった水を配管から屋外へ排水させます。そのためエアコンを運転させていなければ水も出ません。B様は運転を停止させていたときに配管を確認したため、水が出ていなかったのも当然です。リモコンの運転ボタンを押してルーバーが動かないことに気づき、それからコンセントを抜き差ししただけで、ほとんどエアコンをご使用になっていないのであれば、室外機の故障はないと思われます。
ただ、念のためにカバーを取り外し、内部の状態や配管の具合を点検させていただきました。ネジが緩んでいる箇所もなく、フィルターが目詰まりを起こしている様子もありません。目立った傷や劣化も見当たらないため、配管から水が出ていないのは故障ではなく、エアコンを運転させていなかったことで現れた症状です。
そのためB様には室外機の配管から水が出る仕組みをご説明し、「エアコンを運転させて1~2時間くらいしたら、室外機の配管を確かめてみてください」とお伝えしました。運転させて部屋が冷えれば配管から水が出てきますが、もしお部屋が冷えず水が出なければ故障の可能性も残るため、お手数ですが再度ご連絡をいただけるようお願いしました。修理作業を終えて2~3日はB様からの連絡を意識していましたが、ご相談もお問い合わせも入らなかったため、エアコンは正常に運転しているのだと思われます。
配管から出る水の量は、お部屋の湿度によっても変わってきます。空気中の水分が少なければ水も少なく、多ければたくさんの水が出ます。また、冷やす力が強いときも水が多く、設定温度を下げることなく弱い力で運転すると水の量は少なくなるので、水が出ていない=故障ではありません。
ルーバー故障はDIYで修理できる?
修理を頼むまでの応急処置
B様の事例でもご説明しましたが、基本的に亀裂の入ったルーバーは交換対象になります。1度接続部分に亀裂が入れば元には戻せません。そのため多くのお客様が交換されていますが、ここでは応急処置としての方法をご紹介しておきます。ただし、一時的な対応になるため、早いうちに業者へ連絡してください。
室内機のルーバーを修理するには、本体の前面カバーを取り外します。するとフィルターや熱交換器が現れます。ルーバー接続部やモーターは本体両端に内蔵されているので、サイドカバーも取り外しましょう。ルーバーを本体から取り外し、亀裂の入っている隙間を瞬間接着剤で埋めます。しっかり固定しなければ開いてしまうので、隙間をピッタリ閉じてから接着剤を塗ってください。接着剤を使う場合は、誤って手に触れないよう注意が必要です。固まったことを確認できたら、隙間ができないように釣り糸を巻いていきます。お勧めは「PEライン」と呼ばれる釣り糸です。
PEラインとはポリエチレンの略になります。色や長さもいろいろありますが、ポリエチレンなら丈夫なので応急処置に最適でしょう。釣り糸を少しずつ巻きながら再度接着剤を塗り、接合部分を完全に固めます。これならモーターの力が伝わっても持ちこたえてくれるため、すぐ隙間が開いてしまうこともありません。そのため亀裂が広がることを防いでもらえるので、業者に修理してもらうまでの間もエアコンを運転させることができます。
接続部分の亀裂修理が終わったら、ルーバーを本体にはめてください。サイドカバーと前面のカバーを戻しましょう。試運転してルーバーの調子を確かめます。釣り糸がなければ別の糸でも構いませんが、あまり太いと本体にはめることができないため厚みを測ってください。太さ0.2~0.3mmくらいが上限で、それ以上になれば難しいかもしれません。
応急処置なので持ちこたえたとしても数日です。1日に何度もルーバーを開閉させていればモーターの力が伝わり、接続部分の亀裂は開く恐れがあります。瞬間接着剤は常温でも硬化し接着力も高いですが、場合によっては熱や衝撃によって剥がれてしまう場合もあります。特に垂直方向に対しては強く働きますが、側面からの衝撃に耐えられるかどうかは状況にもよります。ルーバーを動かしているモーターは接続部分の横になるため、この方法でもすぐに亀裂が開いてしまうかもしれません。エアコンの使い方にもよりますが、例え使えるようになったとしても修理完了とは言えないので、ルーバーの交換を予定しておいてください。
エアコン故障に多いよくある事例
「故障かも」と思ったときの対応方法
メーカーや機種によってもさまざまな違いはありますが、ここでは一般的によくある故障事例を挙げておきます。配管が外れる/室外機から異音が聞こえる/電源が入らない/室内機に氷が付着する/水漏れしている/室外機のファンが回らない/部屋が冷えない/部屋が暖まらない。これらは代表的な故障事例で説明書にも対応方法が記載されていますが、メーカーの問い合わせ窓口はほとんど日中しか受け付けていないため、家族が仕事から帰宅して相談することができないこともあります。
公式サイトから問い合わせることも可能ですが、それだとすぐに回答を得ることはできません。「このまま動かなかったら困る」「修理するのに時間がかかるのでは…」と不安に感じられるお客様がいらっしゃるかもしれないので、その場合はメーカーではなく業者へ相談してみてください。
業者はメーカーのように問い合わせ窓口が細分化されていないため、どこに連絡すれば良いかもすぐにわかります。もちろんメーカーの窓口もわかりやすい案内はありますが、他の電化製品も並べられていているのでページを探す時間も必要です。電話で問い合わせをした場合は、繋がりにくいデメリットもあります。何度連絡してもオペレーターまで繋がらない。繋がっても混み合っていて待たされる。いろいろな理由によって、問い合わせること自体を諦めてしまうケースもあるでしょう。メーカーは多くのお客様へ対応しているため、どうしても時間がかかってしまいます。
メーカーの無料保証を利用したい場合は優先したほうが良いかもしれませんが、修理費用や出張費などを計算すると業者へ依頼したほうが安く済みやすいです。
また、お客様がDIYで作業する方法もありますが、それはお勧めできません。知識があればある程度のことはわかりますが、修理中に事故が起こらないとも限りません。部品を購入するとしても取り寄せなければならなかったり、汎用品を探さなければならないこともあります。掃除をするだけで解決することもありますが、室内機や室外機を分解して作業しなければならなくなると、当初のトラブルよりも大きな故障に繋がる恐れがないとは言えません。どの方法にもメリット・デメリットは存在するので、故障している状況を考えてメーカーもしくは業者へ連絡してください。
※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。
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