冷えないエアコンの原因と対処法とは?太田市でのトラブル事例
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太田市でのトラブル事例
冷房が効かない家庭用エアコン
群馬県太田市由良町のT様
冷房が効かない原因とは?
今回は群馬県太田市由良町のT様より「エアコンが冷えない」というご相談をいただきました。冷暖房が効かない原因としてはエアコンの内部にホコリが詰まっていることや、制御基板やコンプレッサーなどの内部パーツの故障やエアコン自体の故障、ガス漏れなどが考えられます。また意外な原因として、室外機の周りに物を置いているせいで空気の流れが悪くなっていることもあります。
原因を特定するために、T様のご都合の良い日時にご自宅へ伺い調査をしました。調査の結果、冷房の効きが悪くなった原因は故障やガス漏れではなく、エアコン内部にホコリが詰まっていることだと分かりました。ホコリが原因の場合、工事やガスチャージなどの難しい作業は必要ありません。エアコン内部のクリーニングをするだけで冷房の効きを良くすることができます。
エアコンの分解と洗浄作業
さっそくエアコンの掃除を始めていきますが、まずはエアコンのコンセントを抜いておきます。これは感電や故障などを防ぐために必要な作業ですので、もしご自身でエアコンの掃除をすることがあれば、必ず最初にコンセントを抜いてください。
次に、エアコンのカバーを外して内部のパーツを分解していきます。取り外したパーツのうち、水洗いをするものはお風呂場へ移動させます。
そしてエアコン本体や壁が濡れないようにビニールで覆ったら、洗剤をスプレーでエアコン内部に拭きつけます。数分間そのままつけ置きしたら、高圧洗浄機でエアコン内部のカビやホコリを洗い落していきます。洗浄機から出てきた水は真っ黒でした。これはカビやホコリがしっかりと落ちている証拠です。
汚れを洗い落としたら、高圧水で内部をすすぎます。このとき、内部に洗剤が残っていると故障の原因となってしまいますので、しっかりとすすいで洗わなくてはなりません。
内部パーツの洗浄作業
内部洗浄が終わったエアコンを乾燥させている間に、お風呂場に移動させたパーツを洗う作業を行います。フィルターは掃除機でホコリを軽く吸い取ってから洗います。そして外装パネルも汚れを落としていきます。洗い終わったパーツは日陰で干して乾燥させます。
今回、パーツの洗浄には強アルカリ洗剤を使用しましたが、ご家庭で洗浄をしたい場合は重曹や家庭用中性洗剤を使用し、最後に水拭きと乾拭きをすると良いでしょう。
洗ったパーツが完全に乾燥したら元のように取り付け、防カビ処理をして仕上げます。最後に試運転を行ったらクリーニング作業は終了になります。
エアコンクリーニングのメリット
エアコンの内部にホコリが溜まった状態で使い続けると、今回のように冷房の効きが悪くなることがあります。つまり効率的な空気の循環ができていないということなので、常に余計な電力を消費している状態になってしまいます。エアコンの掃除をしてホコリを除去しておけば無駄な電力を消費しなくてすみますし、電気代の節約にもなります。
また冷房を使用しているとき、エアコンの内部には結露が発生しやすくなっています。フィルターなどに溜まったホコリと結露水が合わさると、カビが発生してしまうのです。エアコンから吐き出されたカビの胞子を人間が吸い込むと咳やくしゃみが出ることがあるのですが、人によってはアレルギーや肺炎を引き起こされてしまうこともあります。アレルギーや肺炎の予防のためにも、エアコンのクリーニングはした方が良いでしょう。
エアコンクリーニングの頻度は?
プロの業者によるエアコンクリーニングは2~3年に一度くらいで良いですが、カビやホコリが気になるという方は1年に一度行っておくと安心です。
また、日頃のお手入れも合わせて行えばより安心してエアコンを使用いただけます。今回行ったような、パーツを分解しての洗浄は専門知識のない方が行うと故障の原因となるためおすすめしませんが、フィルターの掃除ならばどなたでも簡単に行うことが可能です。1週間に一度掃除機でホコリを吸い取っておきましょう。
定期的な掃除が難しい場合は自動お掃除機能付きの機種を購入すると良いでしょう。ただし、お掃除機能が付いていても内部を完全に掃除することは難しいので、定期的なエアコンクリーニングは必要です。
さらに、掃除だけでなくカビやホコリの予防をすることも大切です。エアコンを使用していない間は窓を開けて換気をし、冷房を使用した後は送風運転をしてください。そうすることでカビやホコリが溜まりにくくなり、掃除が楽になります。
家庭用エアコンから異音がする原因と対処法
場合によっては自力で解決可能!
室内機から異音がする場合
冷房を使用しているとき、室内機から冷風が出る際に「シュルシュル」という音がしたりエアコンのプラスチックがきしむ音がしたりすることがありますが、これは普通のことなので問題ありません。それ以外の音が鳴っている場合は原因を探ってみましょう。
考えられる主な原因としては、フィルターにホコリが溜まっていること、フィルターが外れていること、ドレンホースが詰まっていることが挙げられます。ドレンホースが詰まっている場合は異音だけでなく室内機の水漏れを引き起こすこともあります。これらが原因の場合はフィルターやドレンホースを掃除したり、フィルターをしっかりと付け直したりすれば解決するはずです。
室外機から異音がする場合
室外機は室内機よりも大きな音がするのが普通なので、基本的には室外機から音がしても気にする必要はありません。冷房を使用している際は「シュルシュル」という音が鳴りますし、霜取り機能の付いたエアコンの場合は「シャー」という音が出ます。また、エアコンの運転が切り替わるときに「プシュッ」という機械音が出ることもあります。
もし普段と違っている音が聞こえてくるのであればファンの故障や、室外機の中にゴミがはさまっている可能性があります。これらの場合は室外機を分解して修理をするか、室外機を新品と交換する必要があるため自力で解決するのは難しいです。室外機から異音がしたら業者に相談をしましょう。
異音の原因が分からない場合は?
異音の原因がどうしても分からないという場合は、自力でなんとかしようとはせずに業者に見てもらった方が良いでしょう。保証期間内であれば無料で修理してもらえることもありますので、まずはメーカーに相談をしてみてください。
メーカーが分からない場合は、機種名を見ればどこのメーカーか簡単に分かります。機種名の頭に「S、F、AN」が付いていればダイキン、「RAS」ならば東芝、「AY」ならばシャープ、「CS」ならばパナソニック(旧ナショナル)、「RAS」ならば日立、「AS」ならば富士通ゼネラルです。
メーカーに修理依頼をする際の注意点は、受付時間です。メーカーによって対応してくれる時間や曜日が異なります。また、年末年始は休業しているメーカーもあります。依頼方法も電話やメールなどさまざまですので、メーカーのホームページで確認してください。
家庭用エアコンの上手な使い方
使い方次第で節電ができる!
設定温度の調節をする
エアコンを稼働させる際は、温度の調節をしましょう。冷房では1℃高めに、暖房では1℃低めに設定するだけで約10%の節電をすることができます。
もし部屋の温度が高くなりすぎたり低くなりすぎたりしても、電力がもったいないからといってエアコンの運転を停止させない方が良いです。エアコンは運転を開始する際に多くの電力を使うため、運転と停止を何度も繰り返すと電力が無駄に消費してしまいます。いちいち運転を停止させるのではなく、設定温度の調節で対応しましょう。
効率的な風量や風向きの設定
風量は微風や弱風に設定すると電気代がかえって無駄になるため、基本的には自動運転にしておく方が効率的です。
ただし夏の時期に部屋が暑く、もっと部屋を涼しくしたいと思うときは風量を強くする方が良いです。設定温度を低くするよりも風量を強くする方が体感温度も下がりますし、電力の消費も少なくなります。エアコンの風量だけでは涼しくならないのであれば扇風機を使用することも良いでしょう。
部屋を効率的に冷やしたり暖めたりするには、風向きも大切な要素です。冷たい空気は下の方に溜まり、暖かい空気は上に溜まります。そのため冷房時は風向きを水平に、暖房時は下向きにすると部屋の温度のムラがなくなります。サーキュレーターや扇風機を使用すれば、より効率的が上がるでしょう。
カーテンや窓などの開閉
夏場は窓の外からの直射日光によって部屋が暑くなってしまいますので、カーテンやブラインドを使用しましょう。
逆に冬場は、昼間はカーテンを開けて日光で部屋を暖めましょう。ただし冬場は夜になったらカーテンを閉めるようにしてください。夜は窓から冷気が入ってきますので、カーテンを開けているとせっかく暖めた部屋の温度が逃げてしまいます。
また、窓やドアの開閉にも気を使いましょう。部屋の外の空気が流れ込んでこないよう、開閉は必要最小限になるようにしてください。ただ、夏場に部屋の温度が外よりも暑いと感じた場合はドアや窓を開けて換気をした方が良いです。換気をせずに冷房を使用するよりも、一度部屋の熱を外に逃がしてからエアコンを稼働させる方が節電になります。
定期的なエアコンのお手入れ
エアコンのフィルターにホコリなどが溜まると冷暖房の効きが悪くなり、電気代が無駄になってしまいます。自動で内部の掃除をしてくれる機能がついたエアコンもありますが、お掃除機能のないエアコンの場合はこまめに自分で掃除をしましょう。
室内機だけでなく、室外機のお手入れもした方が良いです。室外機の周りに雑草が生えていたり、枯葉やホコリなどのゴミが溜まっていたりする場合も冷暖房の効きが悪くなります。室内機の周りの様子を定期的にチェックするようにしましょう。
※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
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