エアコンのリモコン操作がアプリでできる!?スマホでの注意点まで徹底解説

エアコン
「アレクサ」でおなじみの、スマートスピーカー「Amazon Echo(アマゾンエコー)」が発売されたのは2014年です。話しかけることで音楽を再生してくれたり、照明やテレビのスイッチを入れてくれたりと多彩な機能を搭載し、その技術は日々進歩しています。現在ではスマートリモコンという形にも進化し、遠隔操作が可能な家電製品も増えてきました。 新型のエアコンはスマートフォンから専用アプリで遠隔操作が可能なモデルが増えています。エアコンをWi-Fiネットワークに接続しておけば、スマホをリモコン代わりに使えたり、外出先からの操作も可能です。非常に便利で重宝しそうな機能ですが、これは通常のリモコン操作とどこが違うのでしょうか? 今回はエアコンを遠隔操作するとき、スマホアプリからどんなことができるのか?注意する点はどこか?スマートリモコンからも操作可能か?など、詳しく解説させていただきます。
目次

エアコンアプリとは?

エアコンアプリは、スマートフォンからエアコンの操作を可能にする、専用アプリのことです。ダイキンやパナソニックなど、主要な家電メーカーから販売されている最新のエアコンには、スマホからの遠隔操作機能が搭載されています。下位のモデルであっても、別売りの通信用アダプターを装備することで、利用可能となることが多いです。今後はエアコンになくてはならない機能となりそうです。 エアコンアプリでは、エアコンのON/OFF、運転モードの切り替え、設定温度の変更など基本的な操作ができます。無線LANのネットワークを経て操作するので、リモコンのようにスマホをエアコンに向けることなく、どこからでも操作することができます。外出先であっても、スマホがインターネットに接続できる環境であれば、操作可能です。 また、エアコンがインターネットに接続されることで、エアコン自体が情報を収集し、日ごろの運転にその情報を活かすこともできます。

メーカー別のエアコンアプリの特徴

エアコンアプリは各メーカーが提供していますが、それぞれ特徴や機能が異なります。どのアプリが自分に合うかをチェックしてみてください。エアコンを買い替える際の参考にもなると思いますよ。

ダイキン

ダイキンスマートアプリ
無料の「ダイキンスマートアプリ」をダウンロードしましょう。「CLUB DAIKIN」へ会員登録したあと、ネットワークに接続されたエアコンを登録するだけで利用可能です。空気清浄機などエアコン以外のダイキン製品もこのアプリから操作できます。 通常のエアコン操作以外にも、エアコンの電気代を確認できたり、人の動きを検知するエアコンのセンサーと連動して、エアコンの消し忘れを知らせてくれる機能もあります。 ご自宅のエアコンをスマホで一括表示し、まとめて操作する機能もありますが、これはダイキン製のエアコンに限ります。ご自宅のエアコンを、ひとつのメーカーで統一するのも便利に使うひけつかもしれません。 上位モデルには遠隔操作に必要な「無線LAN接続アダプター」が搭載されています。下位モデルであっても、別売りのアダプターを装備することで利用可能です。2013年以降に発売されたモデルであれば「ダイキンスマートアプリ」を利用できる可能性があります。詳しくはこちら。スマートスピーカーは、上位モデルで対応している機種があります。

パナソニック

パナソニック エオリアアプリ
無料の「エオリアアプリ」をダウンロードし「CLUB Panasonic」への会員登録を経て利用可能となります。対象のエアコンはネットワークに接続しておきましょう。 通常のエアコン操作以外にも、スマホのGPS機能で住人の帰宅を察知してエアコンを運転したり、生活スタイルに合わせた1週間分のタイマー設定が可能となります。 上位モデルには遠隔操作に必要な無線LANが内蔵されています。下位モデルも、別売りのアダプターを装備することで利用可能です。2013年以降のモデルであれば「エオリアアプリ」を利用できる可能性があります。詳しくはこちら。スマートスピーカーは、上位モデルで対応している機種があります。

日立

日立 白くまくんアプリ
無料の「白くまくんアプリ」をダウンロードし、アカウントを作成すると利用可能です。対象のエアコンはネットワークに接続しておきます。 通常のエアコン操作以外にも、外出時のエアコンの消し忘れや、帰宅前の運転をおすすめする通知機能もあります。 上位モデルには遠隔操作に必要な無線LANが内蔵されています。下位モデルも、別売りのアダプターを装備することで利用可能な機種もありますが、「白くまくんアプリ」に対応していない機種もあります。詳しくはこちら。スマートスピーカーは、上位モデルで対応している機種があり「白くまくんアプリ」で作成したアカウントを使って利用します。

東芝

東芝IoLIFE
無料の「IoLIFE」をダウンロードし、ユーザー登録することで利用可能です。対象のエアコンはインターネットに接続しておきます。エアコン以外の東芝製品も、このアプリから操作できます。 通常のエアコン操作以外にも、曜日ごとのタイマー設定ができたり、ダストボックスのゴミ捨てのタイミングを知らせてくれる機能もあります。 上位モデルには遠隔操作に必要な無線LANが内蔵されています。下位モデルで、無線LANを内蔵していない機種は遠隔操作ができない可能性があります。詳しくはこちら。スマートスピーカーは、上位モデルで対応している機種があります。

コロナ

コロナ快適ホームアプリ
無料の「コロナ快適ホームアプリ」をダウンロードし、ユーザー登録することで利用可能です。スマホ、エアコン、無線LANルーターの、それぞれの接続方法も公式ページで、動画付きの解説があります。同社のエコキュートも、このアプリから操作できます。 通常のエアコン操作以外にも、1週間分タイマー予約機能や、離れて暮らす家族のエアコンの使用状況も確認できるので、遠隔で「みまもる」ことが可能です。 上位モデルには遠隔操作に必要な無線LANが内蔵されています。下位モデルで、無線LANを内蔵していない機種は遠隔操作ができない可能性があります。詳しくはこちら。スマートスピーカーは、対応していない場合があります。

アイリスオーヤマ

IRIS AIR-con
無料の「IRIS AIR-con」をダウンロードし、アカウントを登録すると利用できます。対象のエアコンはネットワークに接続しておきます。 通常のエアコン操作以外にも、上下左右の風向きを細かく設定できたり、不具合が発生したときの内容をスマホで確認できる機能があります。 こちらのカタログで、Wi-Fi対応と記載のある「AWシリーズ」「Wシリーズ」で「IRIS AIR-con」を利用できます。同時にスマートスピーカーからの操作も可能です。公式通販サイト「アイリスプラザ」では、エアコンの機種名が異なる場合があります。商品説明を確認するようにしましょう。 「Google Home」「Amazon Echo」に対応したスマートスピーカーでの利用方法は、こちらの公式ページに解説があります。

エアコンを遠隔操作するときの注意点

スマホなどからルームエアコンを遠隔操作するときの注意点を確認しておきましょう。

OSのバージョン

スマートフォンから操作するには、当然ながら専用アプリのインストールが必要です。使っているスマホのOSが古い場合は、アプリが正常に動作しない可能性があります。 例えば、ダイキンの「ダイキンスマートアプリ」では、Android:Ver8.0~Ver13、iOS:Ver14~Ver16との指定があります。2023年10月現在で、Androidの最新バージョンは13で、Ver8.0は2023年3月にリリースされています。iOSの最新バージョンは16で、Ver14は2023年3月にリリースされました。対応していない場合は、OSのアップデートや機種変更が必要なケースもあります。

スマートスピーカー

ほとんどのメーカーのエアコンで、スマートスピーカーからの操作にも対応しています。スマートスピーカーはリモコンのように赤外線を出せないので、インターネット経由で操作します。なので、対象のエアコンも無線LANを搭載してインターネットに接続している必要があります。

スマートリモコン

スマートリモコンとは、主にスマホで家電を操作できるようにした機器のことです。スマホやスマートスピーカーなどの端末からの指令を、赤外線通信を通して各家電製品に伝える役割をしています。スマートリモコンがあれば、古い家電(赤外線機能あり)をスマホから操作可能です。 2022年には、温度・湿度・照度センサーの計測機能を備えたスマートリモコン「+Styleセンサー」や「smaliaスマートリモコン」なども発売されました。ルームエアコンや加湿器、除湿器などスマートリモコンに対応した家電との併用でより便利に使用できます。 赤外線を出せるスマートリモコンであれば、エアコンがネットに接続されている必要はありませんが、リモコンを登録する必要があります。このリモコンの登録がスムーズ行えないケースが多いようです。事前に、ご自身のエアコンが対応しているか確認してみましょう。

Wi-Fi環境

スマホからエアコンを操作するには、エアコンに無線LANが搭載されていて、ご自宅に無線LANのネットワークが構築されている必要があります。無線LANルーターでWi-Fi環境が構築されていないと、エアコンがインターネットにつながりません。

エアコンアプリを使って生活を便利にする事例

エアコンアプリを導入すれば、今までになかった便利な機能が使えて生活が豊かになります。ここでは、エアコンアプリを使って生活の利便性を高める事例をご紹介します。

リモート制御

エアコンアプリを使用すると、外出中でもエアコンをリモートで制御できます。電源のオンオフだけでなく、温度調節やタイマー設定なども行えるので、帰宅前にエアコンを適切な温度に調整しておくことができ、快適な室温で迎えられます。 エアコンアプリの中には、部屋の温度や湿度を確認できるものもあり、小さなお子様や家電の操作が苦手なお年寄り、ペットなどにお留守番させている時でも安心です。例えば、ダイキンスマートアプリには、室内の温度や湿度が高くなった時にスマホにお知らせしてくれる機能があります。

スケジュール設定

アプリを使ってエアコンの運転スケジュールを設定できます。週間や日別のタイマーを活用すれば、生活パターンに応じてエアコンの電源をオンオフできるため、朝晩の快適な温度を自動でキープできます。 例えば、アイリスオーヤマのルームエアコン専用アプリでは、月曜日から日曜日までのオンオフ設定を分刻みでスケジューリングできます。エアコンを使うサイクルが決まっている人は、「仕事で外出する月~金は帰宅より少し前の16:50にオン設定しておく」など一度設定するだけで便利が続きます。

省エネルギー

エアコンアプリは、エネルギー消費を最適化するのに役立ちます。例えば、出かける際に電源を切るのを忘れてしまった場合でも、アプリを使って遠隔からエアコンをオフにすることで、無駄な電力消費を防げます。

居住環境に合わせて設定

アプリを使って、季節や天候に応じてエアコンの設定を調整できます。室内や居住者の好みに合わせてカスタムプリセットを作成し、快適な環境を維持できます。 また、パナソニックのエオリアアプリでは、居住地域のエアコン運転状況まで分かるようになっています。お住まいの地域の人たちの「エアコン稼働率」や「もっとも多い設定温度」を知ることができるため、ご自宅のエアコンをどう使用するかの参考になるでしょう。

エラー通知とメンテナンス

エアコンアプリは、エアコンの異常やメンテナンスが必要な場合に通知を送信することがあります。これにより、問題を早期に検出し、修理やメンテナンスを行うタイミングを逃しません。 エアコンにエラーが発生した時、多くはエアコン本体のランプも点滅するため、確認しておきましょう。エラー内容によっては、業者に依頼して修理やメンテナンスしてもらう必要があります。

エネルギーモニタリング

一部のアプリでは、エアコンのエネルギー消費状況をモニタリングできる機能が備わっています。これにより、電力の使用状況を把握し、電気代の節約対策を立てるのに役立ちます。 例えば、ダイキンのスマートアプリでは、エアコンの消費電力を確認できます。電気代の単価を入力して電気代の目安をチェックしたり、電気代の目標金額を設定して比較したりできます。

プラットホーム統合

一部のエアコンアプリは、スマートホームプラットフォームと連携できます。例えば、声でエアコンを制御するスマートスピーカーと連動させることで、更なる便益を享受できます。プラットホーム統合することで、家の中の家電を1つのデバイスで操作することができ、従来のようなリモコンが不要となり、リモコンを探す手間などが省けます。

【Q&A】エアコンアプリでよくある疑問集

「エアコンアプリって簡単に使えるの?」「エアコンアプリって安全?」など、エアコンアプリを導入するにあたり、数々の疑問を抱く方もいらっしゃると思います。不安や疑問点を解消しなければ、安心して使い続けることはできませんよね。そこで、エアコンアプリでよくある疑問集【Q&A】をまとめてみました。

【Q1】どのようなエアコンに対応していますか?

エアコンアプリの対応機種は、アプリのメーカーやモデルによって異なります。一部のアプリは特定のエアコンメーカーに特化しているため、他社メーカーのエアコンには対応していません。しかし、さまざまなメーカーのエアコンに対応しているアプリもあるため、エアコンを購入する時は「どのアプリに対応しているか」を確認するのがおすすめです。

【Q2】エアコンアプリの設定は難しいですか?

一般的に、エアコンアプリの設定は比較的簡単です。アプリをスマートフォンにダウンロードし、エアコンとのペアリング(登録)プロセスを完了するだけで、リモート制御が可能になります。ただし、エアコンのメーカーやモデルによって設定手順が異なることがあります。詳しくはエアコンアプリを提供するメーカーのホームページで解説書などを確認してください。

【Q3】エアコンアプリを使用すると電力消費が増えるのでしょうか?

エアコンアプリを使用してリモート制御を行う場合、通信のために一部の電力が必要ですが、一般的にはごくわずかです。逆に、エアコンをリモートでオフにすることにより、電力の無駄を削減できる場合もあります。電気代が心配な方は、エアコンアプリの消費電力モニタリングで電気代の目安を確認するのがおすすめです。

【Q4】セキュリティは確保されていますか?

エアコンアプリのセキュリティは、アプリのメーカーや提供元によって異なります。セキュリティを強化するために、アプリのパスワードや認証機能を有効にすることをお勧めします。また、エアコンアプリを使うには無線LANを使用するのが一般的ですが、無線LANのセキュリティ対策はご自身で行う必要があります。外部からの不正操作(運転のオンオフや設定温度など)を防ぐためにも、無線LANの暗号化キー(Wi-Fi接続のためのパスワード)は第三者に推測されづらいものを選びましょう。

【Q5】エアコンアプリの利点は何ですか?

エアコンアプリの利点には、リモート制御、スケジュール設定、省エネルギー、快適な居住環境の維持などがあります。アプリの機能によっては、エネルギーモニタリングやスマートホーム統合も可能です。従来のリモコン操作ではできなかった多彩な機能が使えるのはエアコンアプリの大きなメリットといえます。詳しく知りたい方は、前項のエアコンアプリで生活の利便性を高める事例も併せてご覧ください。 ただし、各機能は特定のエアコンアプリや使用したいエアコンのメーカーやモデルに依存する場合があります。アプリの提供元やエアコンの取扱説明書を確認することが重要です。

多機能な最新モデルに買い替えれば、電気代もお得!

ダイキンやパナソニックのエアコンなら、2013年以降に発売されたモデルであれば、遠隔操作が可能な製品が数多く揃っています。無線LANが内蔵されている機種であればそのまま利用できますし、そうでなければ別売りの無線LANアダプターを装備することで、利用可能となるケースもあるでしょう。 ただ、通常は装備するためにエアコンのカバーを外して、制御基盤のコネクターに通信機器を接続する作業が必要なことが多いです。エアコンクリーニングもご自身で実施しているようなら問題ないかもしれませんが、そうでない場合は、メーカーの出張サービスなどを利用する必要があるでしょう。機種によっては、電気工事士の資格が必要なものもあります。 製造から10年近く経過しているエアコンなら、多機能な最新モデルへの買い替えも含めて、検討してみましょう。最新のエアコンなら、温度や湿度をみはる機能や加湿機能が付いているものもあります。 『DENKI110』ではエアコンの交換にも迅速に対応しております。お気軽にご相談くださいませ。

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