エアコン室外機の移動を自分で行う方法や費用・注意点などを解説

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エアコンの室外機を自分で移動するには、まず移動の理由と必要性を確認することが重要です。移動を検討する主な理由としては、設置場所の変更や引越し、新築やリフォームなどがあります。移動の方法や費用に関しては、配管の延長や再設置が発生する場合があります。そのため、予算をしっかりと組んでおくことが大切です。また、室外機の移動にはいくつかの注意点があります。

目次

自分でDIYできるか?エアコンの室外機の移動について解説

特にDIYで室外機を移動する際には、配管や電源の取り扱いに十分注意する必要があります。間違った方法で移動すると、エアコンの効きが悪くなったり、重大な故障を引き起こすことがあります。特殊な設置場所(例えば高い場所や狭いスペースなど)においては、専門的な知識と技術が求められるため、業者に依頼することを強く推奨します。業者による移動では、費用として一般的に数万円程度がかかりますが、安全かつ確実に作業が完了します。最終的に自分で行うか、専門の業者に依頼するかを含めて、慎重に判断することが求められます。

なぜ室外機を移動する必要があるか

なぜ室外機を移動する必要があるか

エアコンの室外機を移動する理由はさまざまですが、よくあるケースを理解することで自分の状況に合った解決策を参考にすることができます。ここでは、設置場所の都合や移設を検討中のケースについて詳しく解説します。

設置場所の都合によって移動が必要なケース

エアコンの室外機を業者に取り付けてもらったものの、窓のシャッターや扉が閉まらなくなった場合、部分的な移動が必要となります。そんなとき、自分で少し動かせば解決できると思うかもしれませんが、これには注意が必要です。自分で動かして故障を引き起こした場合、トラブルになり兼ねません。ベストな解決策は、もう一度取り付けを行った業者に連絡し、位置を調整してもらうことです。業者の設置ミスであれば、通常は移動費用がかからない場合が多いです。

また、設置後に家族や大家に見てもらい、都合の悪い場所だと指摘された場合も同様です。この場合も、再度業者にお願いする方が安全かつ確実です。ただし、最初に位置を指定して設置してもらっている場合、その移動費用は自己負担となることが一般的です。

移設を検討中のケース

別の部屋にエアコンの室外機を移設したい場合もありますが、その前に今のエアコンがどれくらい前に購入されたものであるかを把握しておくことが重要です。一般的に、エアコンの室外機の寿命は10〜15年ほどと言われています。そのため、使用から10年以上経っている場合は、最新機種への買い替えを検討するのが賢明です。最新のエアコンは省エネ性能が高いため、結果的に電気代の節約にもつながる可能性があります。

省エネ性能については、家電量販店での相談が役立ちます。購入時にどれくらいの電気使用量が削減されるかを確認し、買い替えのメリットを比較することが出来ます。まずは情報収集を行い、実際に新しいエアコンを購入するかどうかの判断を後日に持ち越すのも一つの手です。

エアコンの室外機を少し移動させたい際の注意点とコツ

エアコンの室外機を少し移動させたい際の注意点とコツ

エアコンの室外機の位置を「少し」だけ移動させたい場合があります。例えば10cm横へ動かしたい、ブロックの上へ持ち上げたいなどです。このような場合、自己責任にはなりますが、室内機・室外機ともに取り外す必要はなく、自分で移動ができる可能性があります。

まず、作業を開始する前にエアコンの電源を切ることが重要です。安全性を確保するために、ゴム手袋を着用し、滑りにくくして作業を行いましょう。次に配管に注意しながら、少しずつ動かしていきます。無理に動かすと配管が傷む可能性がありますので、配管をしっかりと持ちながら慎重に移動させます。

移動が完了したら、再度エアコンの電源を入れ、ファンが正常に動作していることを確認します。さらに、室外機から出ているドレンホースから水が正常に排出されているかを確認することも重要です。これは、ホースが詰まっていないかを確かめるためです。

以上の手順を守ることで、少しだけの移動を自分ですることが可能です。ただし、これが結果的に大きな問題に発展する可能性もあるため、無理をせず、必要な場合はプロの業者に依頼することを検討しましょう。

エアコンの室外機の移動を自分で行う方法を紹介

エアコンの室外機の移動は一見シンプルに見えるかもしれませんが、いくつかの工事が必要となる場合があります。例えば、鉄筋コンクリートの穴あけや隠蔽配管、コンセントの増設などが必要な場合、それらの工事には特別な知識や免許が必須です。この場合はプロに依頼するべきです。自分で行うかどうかの最終判断をここでしっかり行いましょう。

まず、室外機の搬出経路と設置先を確認します。「何となくこのあたり」と曖昧なプランでは後々トラブルが発生する可能性があります。設置先のサイズをしっかり測定し、エアコンの室外機が確実に収まるかどうかを確認します。また、エアコンや室外機の説明書を確認し、取り外し方法や注意点を理解します。説明書がない場合は、ネットで製品型番を検索して電子説明書を探すことができます。

続いて、室外機の側面カバーを外し、配管や配線が見える状態にします。この際にバルブのキャップを取り外し、ポンプダウン作業を行います。これは冷媒ガスを回収するための作業で、説明書に従って行うことが重要です。

その後、室外機の配管パイプを取り外し、水やゴミが入り込まないように保護します。連絡電線を端子盤から外してから、室外機を移動させます。水平を保ったまま移動させ、移設先での取り付け時も手順を逆にして行います。設置後はガス漏れがないかを確認し、安全に使用できるか確かめます。

室外機の移動工事としての料金について知ろう

エアコン設置後に室外機だけ移動したい場合でも「それができない」と思っている方もいますが、実際には可能です。もし気になっていることがあるなら業者に相談してみましょう。気になる費用ですが、ルームエアコンの室外機移動費用の相場は10,000円〜20,000円です。これは基本工賃であり、状況によって追加費用がかかるケースも少なくありません。詳しく解説していきます。

項目 相場
冷媒配管(2分3分) 2,000円/m〜3,000円/m
冷媒配管(2分4分) 2,500円/m〜5,000円/m
配管延長作業代(ユニオン使用の場合) 1,000円/ヵ所〜3,000円/ヵ所
配管延長作業代(ロウ付けの場合) 3,000円/ヵ所〜8,000円/ヵ所
配管化粧カバー 2,500円/m
冷媒ガス追加充填 5,000円〜10,000円
室外機の特殊設置 5,000円〜

配管延長が必要な場合のポイント

エアコンの室外機の移動に伴い、室内機から室外機につながる配管が不足する場合には、配管延長作業が必須となります。これにより配管代や延長作業代(ユニオン接続やロウ付け)が別途必要となります。さらに、配管化粧カバーも延長するならカバー代も必要ですし、配管が長くなる場合には冷媒ガスの追加充填も必要になります。

例えば、室外機を3mほど反対側の端に移動させたい場合、設置場所はリビングのベランダで、配管は化粧テープ巻きです。移動費用の具体例としては、基本工賃(室外機取り外し&再取り付け)10,000円、配管延長作業(ユニオン使用)2,000円×2ヵ所=4,000円、冷媒配管(2分3分)2,500円×3m=7,500円、合計21,500円となります。依頼する業者により費用は異なります。

配管単価は工事費用に大きな差を生みます。室外機移動の作業依頼は家電量販店や近くの電気屋さんで相談することも可能ですが、安く抑えたい場合はネットで比較することをおすすめします。冷媒配管の単価は高いところで3,000円/m〜4,000円/mですので、1,000円〜2,000円/mで提供されている業者が良心的です。

室外機移動の際、連絡電線の途中接続についてはメーカーは推奨していません。途中接続延長に起因した故障や不具合についてメーカー保証は受けられません。しかし、現場の状況次第では電気工事士による正式な延長作業が行われることもあります。設置状況や金銭的事情により判断されますが、電線全交換が必要な場合は工事費用が高くなります。

配管延長がない場合の最適な延長方法

室外機の移動に伴い、既存の配管が長すぎる場合でも、配管延長が無ければ配管カバーの延長や冷媒ガスの追加補充の必要もありません。この場合、室外機の取り外しと配管の長さ調整、再取り付け費用のみで完了します。余計な費用がかからず、作業もシンプルです。

特殊設置された室外機の問題点と解決策

室外機の既設状況や移動後の設置状況が特殊設置になる場合、追加費用がかかります。公団吊り、屋根上置き、壁面金具置き、高所作業などが該当します。例えば、「マンションのベランダに置いてある室外機が邪魔なので公団吊りで設置したい」「戸建の2階のベランダに設置してある室外機を地面に設置したい」などのケースです。このような場合、特殊作業費が追加で発生します。状況により金額も大きく変わるため、見積りを依頼することをおすすめします。

室外機移動で注意すべきポイント:失敗しないためのガイド

自分でやらない方法で効率的にタスクを進めるコツ

「少し移動させるだけだから大丈夫」と思い、室外機の位置を自分で無理やり移動させる方がいますが、これは避けるべきです。室外機には高圧のガスが入った配管が接続されています。この配管に無理な力をかけることで、接続部分が傷ついたりガス漏れを引き起こす可能性があります。ガス漏れの原因はエアコンの冷暖房機能を失わせ、修理費用は2〜3万円とかなりの負担になります。

実際のところ、塗装業者や外構工事業者がリフォーム時に室外機を無理やり移動させてガス漏れを引き起こすケースも珍しくありません。ガス漏れを防ぐためにも、配管がつながったまま室外機を無理に移動させることは避けましょう。エアコンの配管や設置に関する作業は専門的な知識が必要ですので、安全を確保するためにはプロの業者に依頼することをおすすめします。

旅行前に必見!移動先の重要チェックポイント

以前、「隣人から室外機の場所を変えてほしいと言われた」という事例がありました。これはお客様自身の都合だけでなく、隣人の都合も考慮に入れる重要性を示しています。狭小住宅の場合、室外機の設置場所が限られており、冷房時に隣家の外壁に温風が当たることを嫌がる方も多いです。移設時には、隣人に事前に確認して承諾を得ることを推奨します。これにより、後々のトラブルや二度手間を防ぐことができます。

そのほか、プロパンガス(LPガス)の家庭では特に注意が必要です。液化石油ガス法によって、室外機はプロパンガスから2m以上離さなければならないとされています(条件あり)。自治体によっても見解が異なるため、詳細は自治体や契約中のプロパンガス業者に確認することが重要です。場所によっては、ガス点検時に「不良」と判断されることがあります。エアコンの室外機を移動する際は、このような法的条件や隣人との関係も考慮して、安全かつ合理的な判断をするよう心掛けてください。

業者が頑張る理由と成功の秘訣

エアコンの室外機の移設は、設置後でも可能です。「室外機の位置を変えたい」と思った時には、業者に相談するのがベストです。移動のための料金や工事の詳細については、事前に見積もりを依頼することが重要です。料金を明示している業者は少ないですが、電話やメールでお問い合わせることで、見積もりを取得することは可能です。

見積もり依頼の際には、「どのくらいの距離(m)を移動させたいのか」、「配管の延長が必要になるのか」など、具体的な情報を予めチェックしておくことがスムーズな対応につながります。例えば、大阪や神奈川エリアのエアコン業者のホームページやブログには、施工後の綺麗な仕上がりの写真やお客様の声が掲載されていることが多く、これらを確認することで業者選びの参考になります。

見積もり金額が高いからと言って、自ら無理に移動させることは避けたほうが良いです。ガス漏れを引き起こし、エアコンの冷暖房が効かなくなることも少なくありません。中古エアコンや引越し時の移設など特殊なケースでも、専門の業者に依頼すれば安心して任せることができます。

また、業者が成功する秘訣は、適切な施工と綺麗な仕上がり、そしてお客様の満足度を第一に考えて対応することです。各地域(大阪、神奈川、滋賀など)の業者では、エアコンの移設や室外機の移動専門のサービスを提供しており、安心して依頼できる環境が整っています。お客様との信頼関係を築き上げることで、業者の責任感と高いサービス品質を維持しています。

最後に、エアコンの工事や移設についての疑問や質問は、量販店や対応業者に相談することで解消可能です。安心して任せられる業者を見つけるための一歩として、まずは見積もりを取得して、適切な料金とサービス内容を確認することから始めましょう。

※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。


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