
門柱灯が故障した!修理する?交換する?設置は自分でできる?


門柱灯が故障した!修理する?交換する?設置は自分でできる?
はじめに
一戸建てのお宅では、玄関先についていることの多い門柱灯。
門柱灯も、電気機器である以上は経年劣化します。
壊れてしまったら、交換せざるをえなくなります。
また、近年では節電ということが叫ばれていることもあり、自動点灯・自動消灯できるようにしたいという人も多いことでしょう。
その他、「可能なのであれば、設置は自分でやりたい」と思う人も多いようです。
そこで、門柱灯の修理・交換に関することから、設置が自分でできるのかということについて書いていきます。
ぜひ、参考にしてみてください。
①門柱灯とは?防犯には必須の機器!
門柱灯とは、玄関先の門に取り付けられている照明器具のことです。
目的としては、夜間の暗い時間帯に門の周辺を明るくすることで防犯意識を高めること、表札を見やすくするということがあります。
門柱灯の中でも、表札のみライトアップする証明は、「表札灯」と呼ばれることがあります。
近年、特に東日本大震災や熊本地震など大地震が続いたことから、節電意識が高くなった人が増えています。
そのため、従来の門柱灯に人感センサーをつけて、自動点灯・自動消灯できるようにしている人、交換時に人感センサーがついているものを選び、自動点灯・自動消灯できるタイプにする人も増えているようです。
また、最近ではベースライトを利用したものだけでなく、様々なタイプの照明が使われています。
②門柱灯が故障する原因とは?
先にも書いたとおり、門柱灯も電気機器です。
そのため、経年劣化による故障や、その他さまざまな原因でトラブルが起こることも考えられます。
ここでは、門柱灯が故障する原因について書いていきます。
2.1内部部品が寿命・故障している
最近はLEDを使った証明も増えてきているものの、蛍光灯を使用しているものも多く見かけます。
蛍光灯タイプの場合、蛍光ランプだけでなく点灯管(グロー管)と呼ばれる着火スイッチのような部品が使われます。
蛍光ランプが寿命を迎えることで点かなくなる場合もあれば、点灯管が寿命を迎えたり故障したりすることで点灯しなくなることもあるでしょう。
2.2センサーが反応しない(センサーの故障)
先にも書いたように、門柱灯は玄関先の門に取り付けられている照明器具。
名前のとおり、玄関付近で利用されることもあり、防犯の役割も兼ねています。
なので、節電のために人が通った時に点灯するように、人感センサーをつけている人も多くいらっしゃるようです。
センサーが付いていると、人が通ったタイミングで点灯し、人が通り過ぎると消灯します。
普段は点灯しないので便利な機能ですが、センサーが反応しないと点灯しないという弱点も。
センサーが反応しない場合は、配線などの工事をしなければならない場合も多いようです。
2.3水が入り、漏電したことで故障
門柱灯は、玄関先で使用される照明器具です。
そのため、常に屋外にあり、雨にさらされる危険性も。
門柱灯そのものは周囲をカバーで覆っているので、できるだけ水が侵入しないように工夫されてはいます。
それでも、内部に雨水が入る可能性はゼロとはいえません。
万が一、内部に雨水が入ってしまったら、漏電を起こしてしまう場合もあり、注意が必要です。
2.4配線に異常がある(配線のショートなど)
「電気が点かない」場合、蛍光ランプや点灯管が寿命を迎えているという他にも、雨水による電球や照明器具の漏電が疑われますが、他にも疑われる要因があります。
それは、配線のショート、もしくは何らかの原因で配線が壊れてしまったという点です。
その場合も、自分では工事できないので注意しましょう。
③門柱灯の修理・交換について
門柱灯が故障する原因については、上記のようなことが考えられます。
また、その原因によっても、対応方法も異なるのが現状です。
ここでは、それぞれの場合に取ることができる方法について書いていきましょう。
3.1グロー管・蛍光灯の寿命であれば、交換すれば点くようになる
数ある故障の原因の中で、もっとも対処が簡単なのが内部部品の寿命・故障です。
特に蛍光灯が使用されているタイプであれば規格に合致した蛍光灯を、着火スイッチの役割を果たす点灯管(グロー管)が寿命・故障しているのであれば、点灯管(グロー管)を購入して交換すれば、再び点灯するようになります。
これは、現在多くなっているLEDタイプのものでも同様で、LED灯を交換すれば点灯するようになる可能性があるので、是非試してみてください。
ただし、これらの部品を交換しても点灯しないのであれば、外の原因が考えられるでしょう。
3.2交換してもつかないようであれば、ここをチェック!
蛍光灯やLED灯を交換してもつかないのであれば、他の原因で故障していることが考えられます。
例えば、人感センサーがついている門柱灯で、センサーが反応しないというケース。
その他にも、門柱灯の内部に雨水が入ったことによる漏電、何らかの理由で配線がショートしたり、配線が壊れてしまったということも考えられるかもしれません。
ただし、こういった故障については、実際にはテスターという機械がないと判断が難しいので、あくまでも疑いがある程度で考えておいたほうがいいでしょう。
3.3基本的には、電気工事士の有資格者にチェックしてもらったほうがいい
門柱灯の故障であれば、下記のような原因が考えられます。
・センサーそのものの故障
・雨水などの侵入による漏電
・配線がおかしくなっている(配線のトラブル)
こういったトラブルの場合、まずはどこで通電しなくなっているのかをチェックすることから始めなければなりません。
その後、配線工事が必要ということになれば、配線の工事を行いますし、雨水などの侵入による故障で交換が必要ということになれば、照明器具そのものの交換を行うこともあるでしょう。
いずれにしても、漏電しているのであれば、漏電を直すための工事も必要になるので、電気工事に対する知識のない素人では工事はできません。
電気に関する工事を行うためには「電気工事士」という資格が必要で、その資格のない人が工事を行った場合は、罰金刑が科される場合もあります。
何より、感電や怪我のリスクも考えられるので、点灯管や電灯の交換を行った後でチェックして点灯しないのであれば、その時点で「電気工事士」の有資格者か業者に連絡して、チェックしてもらったほうがいいでしょう。
④門柱灯の設置は自分でできる?
門柱灯の明かりをどれくらいつけておくかということについては、周辺の環境にもよって左右されます。
外筒に煌々と照らされているような環境であれば、人が通った時に点灯するセンサー式にしておけばまず安心でしょう。
ただ、隣家も離れていて薄暗いようなところであれば、やはりずっと点いていたほうが便利かもしれません。
その他、自治体や町内会によっては、暗い夜道でのひったくりなどが起こったときに備えて、防犯面から街全体を明るく見せるために「一軒(一戸)一灯運動」なるものを推進しているところも多いようです。
そういった理由によって、門柱灯の交換・設置を考えている人も多いでしょう。
その中には、「設置は自分でやりたい」と考えている人もいるかもしれません。
そこで気になるのは、自分で設置できるのかという点ですね。
ここでは、自分で設置できるのかという点と、自分で設置する場合の注意点について書いていきます。
4.1穴の位置は、どのメーカーでも基本的には同じ
門柱灯を交換する際、自分で設置できるのかという点についてですが、結論から申し上げますと、手順にさえ気をつければ自分でできます。
ただ、その中には本来であれば、「電気工事士」という資格がなければできない作業も含まれているので、くれぐれも感電や怪我のリスクには気をつけてください。
さて、どうして手順に気をつければ自分でできるのかといいますと、ネジ穴の位置が規格で決まっているので、メーカーに関係なくスイッチやコンセントが固定できるためです。
玄関照明の固定方法は、大きく分けて二通りあります。
・壁面に直接ビス止め(木ビズもしくはコンクリートビス)
・埋め込みスイッチボックスにビス止め
一般的には、小型であれば壁面に直接ビス止めが、大型であれば埋め込みスイッチボックスにビス止めが選ばれるようです。
ちなみに、「埋め込みスイッチボックス」とは、一般家庭の壁面にスイッチやコンセントを取り付ける際、あらかじめ壁内に埋め込んでおく規格寸法のボックスのことをいいます。
規格が決まっているため、どこのメーカーのものでもスイッチやコンセントが固定できるので便利ですね。
4.2古い門柱灯はどうやって取り外す?
古い門柱灯の取り外し方の手順は、下記のとおりです。
・カバーを外す
・固定ビスを外す
・電線を外す
まず、カバー類を外したら、固定ビスが見えます。
固定ビスが見えたら、その固定ビスを外してください。
その後、電線を外します。
この電線を取り外す時は、必ずスイッチをオフにして、できればブレーカーも落とした状態で作業するようにしてください。
そうしないと、感電するリスクがあります。
この電線というのは何かというど、「VVFケーブル」という2芯線で、照明器具の接続端子に刺さっています。
当然ながら、力任せに引っ張っても抜けません。
では、どうやって外すのかというと、抜け止めの解除穴がそれぞれ開いているので、そこに小型のマイナスドライバーを差し込んで、銅板を開いて抜いてください。
壁からぶら下がった状態での作業なので、少々コツは必要ですが、絶対に力任せに抜かないようにしましょう。
電線を抜けば、完全に器具を壁から外すことができます。
4.3門柱灯の取り付け方法は?
取り付け方法は、外した際とは逆の手順です。
・取付台座をビス止めする
・電線を端子に刺す
・カバー(本体)をベースに取り付ける
この中で一番難しいのは、電線の取り付けでしょう。
基本的には、端子台に刺すだけですが、こういった作業は電気工事士の有資格者による作業になるので、ここでミスしてショートしても自己責任です。
ショートさせないように気をつけてください。
取り付ける際には、必ずスイッチがオフになっているか、できればブレーカーが落ちているかも確認してからにしましょう。
4.4門柱灯の選び方
門柱灯は、基本的に玄関先の門で使う照明器具です。
そのため、どのような照明器具を選ぶかというのが大変重要になります。
例えば、「普段は真っ暗でも、人が通った時に反応して点灯すればいい」のか、「暗くなったら薄暗くてもいいから点灯していたほうがいいのか」によっても、選ぶべき器具は変わってきます。
さまざまなタイプがありますが、主には次の3つがあります。
・人感、明暗センサーつき
このタイプであれば、普段は点灯しません。
しかし、周囲が暗いときだけ人に反応して点灯します。
普段は点灯しなくていいのであれば、このタイプを使ったらいいでしょう。
・人感、明暗センサー、タイマーつき
このタイプであれば、暗くなった時点で薄暗く点灯します。
その後は、人に反応したら全灯するタイプです。
あまり明るすぎるのは困るけど、防犯上少しでも点灯していたほうがいいのであれば、このタイプをおすすめします。
・人感、明暗センサー、タイマー、常夜機能つき
このタイプは暗くなったら時点で点灯します。
タイマーがついているので、明け方まで点灯した状態を保持します。
隣家まで離れていて、周囲に街灯がないなど暗くなりやすい環境であれば、このタイプを選ぶといいでしょう。
その他、雨水などの侵入による故障のリスクを防ぎたいのであれば、防水機能がついているタイプがあるので、そういった物を選ぶようにしましょう。
4.5門柱灯を自分で設置する際の注意事項
門柱を設置する際に一番気をつけるべきは、やはり電線を外すときです。
電線を外す作業というのは、本来であれば電気工事士の有資格者でないとできない作業になります。
当然ながら、自宅の電気製品などの修理もしてはいけないこととなっていますし、本来であれば勝手にやったら罰金刑を科される罪になることもある行為です。
また、配線がショートしたら、別の作業を行う手間が発生します。
その際の工事は、やはり電気工事の有資格者がいる業者に依頼する必要があり、その工程の分余分な費用が発生することになりかねません、
自分で設置するのであれば、そういった余分な手間が発生しないよう、スイッチをオフにしてブレーカーも落とすことを徹底しましょう。
その他、万が一古い機器を落としてしまったら、割れてしまうこともあるかもしれません。
その後処理の時に、破片で怪我をしてしまうリスクもありうるでしょう。
そうならないよう、作業には細心の注意を払ってください。
⑤自分で設置するのが難しいと思ったら、即座に業者へ依頼を!
自分で設置することが難しいと判断したら、すぐに業者へ依頼しましょう。
無理して自分で作業して、配線をショートさせてしまったら、まずはその修理からしなければならなくなり、その分の費用が上乗せされることにさえなりかねません。
そうなってからでは遅いので、その点だけは必ず気をつけてください。
さて、門柱灯の設置を業者に依頼したら費用はどれだけかかるのでしょうか。
ここでは、その点について書いていきます。
5.1本来は電気工事士の有資格者による作業が必要
Googleなどで、「門柱灯」、「設置」、「DIY」などのキーワードで検索すると、多くのDIYブログがヒットします。
そこに手順が詳しく書いてあるので、「自分にもできるかもしれない」と錯覚する人もいらっしゃるでしょう。
しかし、実際にはこれらの作業は電気工事士の有資格者による作業が必要なのです。
特に、電線を外す作業は本来であれば電気工事士の作業領域になるので、感電したり配線をショートさせたりしても自己責任となります。
その後で修理しようと思ったら実費を請求されますし、もしそのことを告発されたら罰金刑を科されることもあるかもしれません。
そういうリスクを考えたら、最初から電気工事士の有資格者がいる業者に依頼したほうが無難です。
5.2業者に依頼した際の費用の目安は?
業者に依頼した場合は、作業手数料(取付・交換費用など)と商品代金がかかります。
多くの場合は、照明器具とランプが別となっているので、器具代金とランプ代金がかかることとなるでしょう。
どのタイプのものを選ぶかにもよりますが、現在はほとんどがLEDタイプになっているので、器具とランプ代を合わせて合計で6,000円~30,000円前後と考えておく必要があります。
作業手数料については、どういった作業を行うかにもよりますが、10,000円~15,000円前後はかかります。
実際の費用については、業者による現地見積もりによって変わってくると思いますが、だいたい16,000円~45,000円前後はかかると考えておいてください。
5.3見積もりは複数の業者に依頼することを忘れずに
電気工事に限ったことではありませんが、工事の作業手数料というのは業者によってまちまちとなりやすい項目です。
なので、商品代金も含めた見積もりをお願いする際は、複数の業者にお願いしてみる必要があります。
相見積もりを取ることによって、業者によって競争することになるので、値引きも期待できるかもしれません。
あまりしつこく値引きを求めると、業者側に嫌われて見積もりから降りられることにもなりかねないので、程々にしておくことが肝心です。
まとめ
ここでは、門柱灯の交換について書いていきましたがいかがでしたか。
門柱灯の交換は、自分で行おうと思えばできないわけではありませんが、気をつけるべきポイントも多いので注意して作業することが必要です。
また、実際にやってみてやはり自分では無理だと思ったら、業者にお願いすることも必要なので、そのあたりは自分で判断するようにしましょう。