エコキュート貯湯タンク容量の選び方!使用湯量の簡単計算も紹介します
エコキュートを導入する時に、一番重要なのが『貯湯タンクの容量』を間違えないことです。
なぜなら、エコキュートは『その日に使うお湯を先に沸かしておく』仕組みだからです。
夜間の割安な電気料金でお湯を沸かして、貯湯(ちょとう)タンクに溜めておき、必要な時に取り出して使います。
「お湯が足りなくならないように、少しずつ使わないと…」なんて考えるのは絶対に嫌ですよね?
タンクの容量を間違えないためには、次の3つのポイントを確認しましょう。
- 家族の人数
- お湯の使い方
- 住んでいる地域
エコキュートを導入する最大のメリットは『光熱費の削減』です。
どうせなら無理はせず、できるだけ効率良くお湯を使いましょう。
この記事では、エコキュートの貯湯タンク容量の選び方について解説しています。
エコキュートの容量はどのくらい?
エコキュートは同じ機種でも、タンクの容量はいくつかあり選ぶことができます。
『家族の人数』で必要な容量はある程度決まっています。
- お風呂のお湯はり:180リットル
- シャワー:80リットル/人
- キッチン・洗面所:30リットル/人
もちろん個人差はありますので、上記の数字は参考程度に考えてください。
貯湯タンクの容量は、大きく5つに分かれています。
それでは、容量ごとに見ていきましょう。
容量200リットル前後は単身世帯など少人数向け
エコキュートの貯湯タンクの中で、一番小さいタイプです。
- 集合住宅や少人数世帯向け
- 単身~2人家族を想定
- スペースが狭くても設置可能
容量300リットル前後は夫婦2人世帯など少人数向け
エコキュートの貯湯タンクの中で、少し小さめなタイプです。
- 2〜3人家族が使うことを想定
- 各メーカーからも発売されている一般的な容量
容量370リットルは3〜4人家族向け
エコキュートの貯湯タンクの中で、一番多く選ばれるタイプです。
- 3〜4人家族が使うことを想定
- 一番売れているサイズ
容量460リットルは4〜5人家族向け
エコキュートの貯湯タンクの中で、少し大きいタイプです。
- 4〜5人家族が使うことを想定
- 370リットルで不安な場合に選ばれる
- 各メーカーからも発売されている一般的な容量
容量550リットル前後は大人数の世帯向け
エコキュートの貯湯タンクでは最大の容量になります。
- 5〜7人の家族を想定
- 来客が多い家庭でも対応可能
- 選べる機種は少なめ
ここまでで、貯湯タンクの容量をある程度絞り込めたと思います。
エコキュートの容量は使える湯量じゃない?
エコキュートは沸かしたお湯を貯湯タンクに溜めておきますが、ここで注意するポイントがあります。
【貯湯タンクに溜めるお湯の量=使えるお湯の量】ではないということです。
実際にお湯を使う時は、貯湯タンクのお湯と水道水(約10度)を混ぜて、設定温度(約40~50度)に調整するからです。
そのため、住んでいる地域や季節によって使えるお湯の量は変わります。
- 冬 < 夏
- 寒い地域 < 暖かい地域
つまり、使えるお湯の量が少なくなる『冬』に合わせて、貯湯タンクの容量を考える必要があります。
住んでいる地域の『水温』を発表している自治体は少ないので、東京都水道局のデータを参考にしてください。
東京より寒い地域なら容量の大きいものを選び、暖かい地域なら少な目でも問題ないと判断できます。
使える湯量の計算方法
実際に使用するお湯の量は、計算で簡単に求めることができます。
- 貯湯タンクのお湯の温度 – 水道水の温度= ①
- 使用するお湯の温度 – 水道水の温度= ②
- 貯湯タンクの容量 × ① / ②
ちなみに、貯湯タンクの温度や使用するお湯の温度は、自分で設定できます。
以上のことから、冬に使うお湯の量を計算することで、どの容量を選べば良いのかが分かります。
「それなら、夏はお湯が余ってしまうの?」と思うかもしれませんが、問題ありません。
水温が高い夏の場合
『夏』にエコキュートのお湯を効率良く使うためには、2つの方法があります。
- 貯湯タンクのお湯の温度を下げる
- 貯湯タンクのお湯の量を減らす
どちらも、自分で設定することは可能です。
さらに言えば、各メーカーには『おまかせ』機能があり、直近1週間の使用データなどに基づいて自動で湯量や温度を調整してくれます。
ですから、基本的にエコキュートにまかせておけば良いでしょう。
エコキュートの容量と電気代の関係性
「貯湯タンクが大きくなると、電気代も高くなりそう…」と思っていませんか?
タンクの容量が違っていても、沸かすお湯の量が同じなら、電気代はほとんど変わりません。
大きめの貯湯タンクを選ぶことのデメリットは、本体価格と設置スペースが少し増えるくらいでしょう。
それよりも、お湯が足りなくなって追加で沸かす方が電気代は高くなります。
なぜなら、夜間の電気料金が割安になるプランの場合は、昼間の料金が高くなっているからです。
もし貯湯タンクの容量で迷っているなら、大きい方のサイズを購入しましょう。
エコキュートの意外なメリット
エコキュートには『光熱費の削減』の他にも、いくつかメリットがあります。
- 停電時でも少しの間はお湯が出る
- 断水時でも貯湯タンクの水を生活用(飲めません)に使える
- ガスに比べて火災のリスクが少ない
災害時に使える水が確保できているのは、とても心強いです。
まとめ
ここまで、エコキュートの貯湯タンク容量の選び方について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?
貯湯タンクを選ぶ時は、次の順番で考えてみましょう。
- 家族の人数から候補を絞る
- 冬に使うお湯の量を計算する
この2点を確認しておけば、必要な貯湯タンクの容量は分かるはずです。
しかし、中には「うちの場合はどれを選べば良いのかわからない…」と悩む方もいらっしゃるでしょう。
なぜなら、生活スタイルは各家庭で大きく異なるからです。
- 朝はシャワー、夜はお風呂に入る
- 家族が7人以上
- 来客が多い
などの場合は、タンクの容量を選ぶのは難しいかもしれません。
そんな時は、専門業者に相談してみましょう。
多くの経験や事例から、あなたのご家庭に合わせた解決方法が分かるかもしれません。
『DENKI110』では、エコキュートの【導入に関してのご相談】にもお答えいたします。
また、【お見積もりも無料】で行いますので、エコキュートに関してお悩みでしたらぜひお気軽にご相談ください。
※ページ内に記載されている金額は一例です。対応業者や対応箇所の状況によって実際の金額が異なる場合があります。
DENKI110では電気工事や修理だけでなく、生活をする上での電気に関するお役立ち情報を発信しています。