アンペアブレーカーがない場合どうなる?落とし方や停電時の対応を教えます

漏電

「アンペアブレーカーが家の中のどこを探してもなくて困っている」という方に向けて、こちらの記事ではアンペアブレーカーがない場合の確認方法をはじめ、いざというときのブレーカーの落とし方、もしも停電したときの対処法について解説します。ブレーカーに関して困ったことがあったときはぜひチェックしてみてください。

目次

アンペアブレーカーがない場合どうなるか

アンペアブレーカーがない場合どうなるか

アンペアブレーカーがどこにあるのかわからない場合、そもそもアンペアブレーカーが設置していない可能性があります。アンペアブレーカーはどのような場合に設置していないのかみてみましょう。

最低料金制の電力会社と契約中

関西電力や関東電力など、特定の電力会社と契約する場合、契約アンペア数による基本料金を支払う形ではなく、電力を使った分だけ料金を支払う「最低料金制」が基本になります。そのため、分電盤には最初からアンペアブレーカーが付いていません。金額を確認する際にはその点に気を付けましょう。

スマートメーターに交換済み

スマートメーターは多くの電力会社で採用されている電力メーターのことで、デジタルで電力の消費量を測定できる、デジタル式の電力メーターのことを指します。スマートメーターに交換している物件の場合は、設定したアンペア数を越えて電気を使用した場合、スマートメーターが即座に電気をストップして停電させる機能があるためアンペアブレーカーがない場合はスマートメーターが設置されています。

ご自宅にスマートメーターが設置されている場合、アンペアブレーカーはそもそも設置されていない可能性が高いため探しても見付からないでしょう。何かトラブルがあった場合は電力会社に相談する形になります。

スマートメーターはどんなメーター?メリットは?

スマートメーターはどんなメーター?メリットは?

スマートメーターは上記の通り、最新式の電力メーターです。電気会社で一括管理されているメーターで、アンペアブレーカーを設置する手間もなく、様々なメリットがあるため、電気会社では積極的に導入されているツールです。そんなスマートメーターはどのような部分が魅力的なのか、メリットや特徴をみてみましょう。

進化した点をご紹介

スマートメーターに自動的に交換されてしまったため困惑しているというご家庭もあるかもしれませんが、スマートメーターは最新式の電力メーターだけありメリットも多数あります。例えば以下のような部分が進化した点としてあげられます。

リアルタイムでデータを表示

スマートメーターは電力使用量をリアルタイムで表示できるシステムを採用していますので、ユーザーは電力消費状況を把握しやすい点が魅力です。エネルギーをどのくらい利用しているのかが画面を見るだけで簡単にわかります。 

データ上で電気料金をチェックできる

スマートメーターは従来の手動メーターのように、検針の読み取り作業がありません。データを自動的に収集するため、自宅に作業員が来ずとも、データ上で簡単に電気料金をチェックできます。

トラブルがあったときも安心

電力会社はスマートメーターを遠隔で監視し、電力供給を制御できるのも特徴です。電力供給の管理が効率的に行える上に、トラブルが発生した場合にも迅速な対応が可能なので、ユーザーに対してのメリットだけではなく電力会社にとっても非常にメリットの多いシステムといえるでしょう。

電気料金の節約が可能

スマートメーターは、時間帯や需要に応じて電力の使用料金を変動させる機能もついています。料金プランを時間帯ごとに用意している電気会社も多く、ニーズに合わせて電気料金を変動させることで、電力使用の偏りを防ぐとともに、料金が安い時を狙って電力を使用することで、電気料金の節約が可能です。

エネルギー管理がスマート

データ上で電力状況を管理しているからこそ、電気を使っている時間帯やどのくらい利用しているかなどをデータで細かく分析し、効率良く経済的に電気を利用するプランを摸索できるのも魅力です。自分の電気利用状況をデータ上で簡単に分析できる点も、スマートメーターのメリットといえます。

通信機能の向上

スマートメーターはネットを通じて電力会社とデータをやり取りしています。リアルタイムでデータ転送も可能なので、ユーザーに合わせて効率よく電力を供給できるのが特徴です。

メリットはどんなことがある?

このようにスマートメーターは、電気を利用する消費者からしても、電気会社からしてもなにかと利点が増えた電力メーターとして知られています。また他にも以下のようなメリットがあるのが魅力です。

リアルタイムでモニタリングが可能

スマートメーターは電力使用量をリアルタイムでモニターできます。これにより、利用者は自分のエネルギー使用状況を把握しやすくなり、効率的なエネルギー管理が可能です。できるだけ電気代を節約したいご家庭をはじめ、太陽光発電など、電力を自家発電しているご家庭の場合は特に重宝するでしょう。

自動メータリングが便利

スマートメーターは自動的に電力使用量を計測し、データを収集します。手動でメーターの読み取りが必要ないため、利用者や電力会社の手間が軽減されるのが特徴です。

遠隔監視と制御ができる

電力会社はスマートメーターを遠隔で監視し、電力供給を管理できます。これにより、トラブルが早期に検知され、迅速な対応が可能です。

料金の調整が可能

スマートメーターは、時間帯や需要に応じて電力の使用料金を変動させる柔軟な料金体系を実現できます。ピーク時の使用を避けることで、料金の節約が可能です。

エネルギー効率の向上

スマートメーターはエネルギー使用パターンを分析し、効率的な使用方法を提案できます。これにより、エネルギーの無駄を減らし、節約効果を生むことが期待されます。

運用効率の向上

電力会社はスマートメーターを通じて効率的な電力供給計画を立てることができます。需要予測が向上し、電力供給の最適化が可能です。

環境への貢献

スマートメーターの導入により、電力の使用効率が向上するため、環境への負荷が軽減される可能性があります。

ブレーカーの落とし方を解説

ブレーカーの落とし方

スマートメーターが導入されたことによりアンペアブレーカーが設置されていないご家庭であれば、ブレーカーに関する問い合せは電力会社に行えば終了しますが、現在アンペアブレーカーがお家にある場合は、こんなタイミングで自発的に落とす必要があるため注意が必要です。

ここからはブレーカーの落とし方や、ブレーカーを落とす必要性について解説します。ブレーカーを落とす際には必ず正しい手順で行いましょう。

ブレーカーを落とす必要性を解説

まずはブレーカーを落とす必要性について解説します。ブレーカーはこのようなタイミングで落とすのが理想です。

退去時には落とすべき

引っ越し時ブレーカーは落として退去するのが一般的です。一応、大家さんや管理会社にどうすべきか確認しましょう。そのままブレーカーを落とさずに退去してしまうと電気代が余分に請求されるケースが考えられます。また、火災の原因に繫がるなどトラブルが発生する可能性があるので、危険です。

安全確保のために

安全確保のためにブレーカーを落とすべきです。電気作業や電気機器の保守・修理の際、電気回路から電源を遮断することで、作業者や周囲の安全を確保します。

ここで気を付けたいのは感電です。ブレーカーを落としてから作業をしないと感電の恐れがあります。そのため、プロに依頼する際にも事前にブレーカーを落とすようにお願いされる場合があるのです。

トラブル対処のため

電気系統に異常が発生した場合、ブレーカーを切ることでトラブルの影響を最小限に留めることができます。

例えばブレーカーの故障を始め、家のどこかで漏電した場合などが考えられます。何らかの電気トラブルが発生した場合、アンペアブレーカーを迅速に落とすことで火災や感電の危険を防げるはずです。

ブレーカーを正しく落とす手順

ここからはブレーカーを正しく落とす手順について解説します。ブレーカーを落とす際には必ずこの手順で行って下さい。

安全な場所に移動する

ブレーカーパネルや電気設備がある場所に移動し、安全な立ち位置を確保します。漏電の可能性がある場所などには絶対に近寄らず、火災に繫がる恐れがないように逃げ道も確保しておくと安心です。

必要な機器の電源がオフになっているか確認する

ブレーカーを落とす前に、切りたい回路に接続された機器や機器群の電源が確実にオフになっていることを確認します。電源がオフになっていないままブレーカーを落とすと機器によっては不具合が生じる可能性があります。

必ず機器の電源を落としてからブレーカーを落とす作業に移ってください。万が一のためにコンセントなども極力抜いておきましょう。

切りたい部屋のブレーカーを特定する

ブレーカーパネルで、切りたい回路に関連する適切なブレーカーを特定します。通常、各ブレーカーには回路や機器の種類が表示されています。全てのブレーカーをオフにする必要はありません。原因の箇所だけをオフにします。

その場合、ブレーカーをチェックして、どの部屋のブレーカーか確認した上で落としてください。大抵の場合はアンペアブレーカーにどの場所のブレーカーか書かれています。

特にこだわりがない場合は、全てのブレーカーをオフにしても構いません。

選択したブレーカーをOFFに切る

特定したブレーカーをオフにします。スイッチの方向は下向き、または横向きの位置なので、ブレーカーに合わせて操作しましょう。手元が湿っていたり、金属類を近づけると感電する恐れがあり危険なので絶対にやめてください。可能であればゴム手袋などの電気を通さないものを着用した上で操作すると安心です。できるだけ直接触らないように気を付けてください。

とくに原因不明の停電などが起きている場合などはアンペアブレーカーそのものが故障している可能性もあるため、最初からプロに依頼するのも検討した方が良いでしょう。

ブレーカーを切る際の注意点

ブレーカーを切るときには、一歩間違えると大きな事故に繋がる恐れがあるため注意が必要です。火災や漏電など命の危険が伴うトラブルに巻き込まれないためにも、ブレーカーを切る際には事前にこのようなことに注意しておきましょう。

切りたい場所のブレーカーだけを切る

ブレーカーを切る前に、正確にどの回路や機器に対応するブレーカーを切るかを確認します。全てのブレーカーをとにかく落としたいという場合は問題ありませんが、トラブルが起きている箇所のブレーカーのみを落としたい場合は、アンペアブレーカーに書かれている部屋の場所などを確認した上で正しいブレーカーを切りましょう。

機器の電源をオフにする

ブレーカーを切る前に、関連する機器の電源が確実にオフになっていることを確認します。オンになったままブレーカーを切ると機器本体の故障に繫がるケースもあるため充分注意が必要です。

専門的な作業が必要な場合はプロに依頼

高電圧の回路や特殊な電気設備に関する作業は、資格を持った電気技師に依頼するべきです。危険がつきまとう作業であることに変わりはありませんので、万が一のことを考えて早めにプロに依頼しましょう。そもそも免許を持っていないと作業をしてはいけないケースもあるため注意が必要です。 

ブレーカーを戻す際の注意事項

何らかのトラブルがあってブレーカーを落とした後は、ブレーカーを戻す必要があります。ブレーカーを戻すときにも注意しておきたいことがありますのでチェックしてみてください。

トラブルの解決後にブレーカーを戻す

トラブルが解消された場合、ブレーカーをオンに戻し、電源を復旧させます。ブレーカーをオンにするのは必ず全ての作業が終わってからにしてください。漏電トラブルなどの場合は特にプロに相談した上でブレーカーを戻すタイミングを判断しましょう。

ブレーカーが落ちていないのに電気がつかない場合

ブレーカーが落ちていないのに、電気がつかない場合は、家だけではなく周辺全体の電気トラブルによる停電の可能性もあります。ブレーカーにトラブルがおきていない場合は、お住いの地域の停電情報を確認しましょう。

停電時にブレーカーが落ちていないときの対処法

停電の際にブレーカーが落ちていない場合は、なぜ電気が消えたのかわからず慌ててしまいやすいです。まずは落ち着いてこのように対処しましょう。

停電のチェック

周囲の電気機器や照明が動作していないかチェックします。隣近所や電力会社の情報などを確認し、停電が発生していることが確認できれば周辺の停電回復を待つほかありません。この場合は順次復旧作業が行われるまで安全な場所で待機しましょう。

ブレーカーの状態をチェック

ブレーカーパネルでブレーカーの位置をチェックし、各ブレーカーが正常な位置にあるかも見てみます。ブレーカーをチェックして下に落ちている場合は、1度ブレーカーが落ちている部屋の状況を確認した上で、特に問題がなければブレーカーを戻して構いません。

ブレーカーをオフにしてからオンに戻す

ブレーカーが上記の手順でオフになっていない場合、手動でブレーカーをオフにし、しばらく待ってからオンに戻します。これにより、ブレーカーがトリップして正常に戻る可能性があります。この場合も念のためブレーカーに異常があった部屋を確認した上で、問題がなければ手動でブレーカーを戻します。

ブレーカー本体の劣化が進んだ結果、何もしていないのに勝手にスイッチがオフになる場合も珍しくありません。そのままトリップしやすい状態を放置していると本格的な漏電トラブルに繫がるケースもあるため、賃貸物件など築年数が長い物件に住んでいる場合は特に、1度プロに相談してアンペアブレーカーそのものの交換を検討しても良いかもしれません。

配電盤の外部スイッチをチェック

一部の住宅や建物では、停電時に備えて配電盤の外部に設置されたスイッチを確認し、必要に応じてオフにしてからオンに戻します。賃貸物件などの外部スイッチの場合は事前に管理人に相談してからでないと勝手に操作してはいけない場合もあるため、トラブルが起きたタイミングで早めに相談することをおすすめします。自身で操作をする場合も万が一のことを考えてゴム手袋などの漏電対策をした上で操作すると安心です。

電力会社に相談

ブレーカーの操作をしても効果がない場合、電力会社に停電の報告を行い、状況を確認してもらいます。この場合は自力で出来ることが限られてきますので、電力会社が問題を解決するまで待つ必要があるでしょう。

ただし、電力会社に問い合わせて何の問題も起きていない場合は、自分のご家庭だけで何らかのトラブルが起きている可能性があるため自身で解決しないといけません。原因を解決するためには電気トラブルに慣れているプロフェッショナルに早めに相談すると安心です。

ブレーカー関連で困ったときにはプロに相談

このように近年はスマートメーターという最新式の電力メーターを採用する電力会社が増えてはいますが、まだまだアンペアブレーカーを設置したままの物件も少なくありません。アンペアブレーカーに何らかのトラブルが遭った場合は、正しい対処方法でトラブルを改善しましょう。

特にブレーカー関連では何かとトラブルがつきもので、勝手にブレーカーが落ちてしまったり、漏電などの危険が起きている場合も多々あります。そのまま放置すると火災や感電の危険に繫がるトラブルもあるため、早め早めの対処が必要です。修理や相談に関しては必ず、電気に関してのトラブルに詳しいプロに相談しましょう。

DENKI110では、電気工事をはじめ、漏電などの電気トラブルまで幅広く相談に乗ってくれますので、ブレーカーに関して相談ごとがある方にもぴったりです。何らかのトラブルがおきている場合も迅速に対応してもらえるため、まずは気軽に相談してみるといいでしょう。

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※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。


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