甲州市内で対応した電気修理の事例
甲州市でのトラブル事例
漏電ブレーカが落ちたまま上がらない
山梨県甲州市塩山中萩原のお客様より、「分電盤の漏電ブレーカが落ちて、電気が使えなくなってしまった。本当に漏電なのかどうか、見てほしい」というご連絡をいただきました。
電話口でお聞きしたところ、「安全ブレーカは落ちていない」とのこと。現代の生活において長時間にわたり電気が使えないのは大変不便ですし、もし室内のどこかで漏電を起こしていると、火災や感電が起きるリスクもあって危険ですので、スタッフが急行することになりました。
問題のブレーカがあるのは、集合住宅の2階のお部屋です。
早速、その部屋の分電盤を確認すると、確かに漏電ブレーカが落ちています。
漏電ブレーカが落ちる場合、漏電以外の原因として、ブレーカそのものが故障していることも考えられます。そこで、まずブレーカの調査を行いましたが、特に問題はなさそうです。
ブレーカが正常だということは漏電の可能性が有力です。
分電盤で漏電箇所の絞り込みを行います。一旦すべての安全ブレーカを落として停電状態にし、漏電ブレーカを上げます。そして、ひとつひとつ順番に安全ブレーカを上げていき、漏電ブレーカが落ちたところが異状のある回路です。それが判明したら、問題の安全ブレーカのみ落ちたままにし、残りの安全ブレーカをすべて上げます。これにより、異状が認められた回路以外は普通に電気を使うことができます。もし冷蔵庫や仕事中のパソコンなどといった重要度の高いアイテムを問題のある回路のコンセントで使用している場合は、使用可能なコンセントから延長コードで接続すれば、お使いいただけます。
今回の場合は、玄関まわりで使用されている電気回路に異状があるようです。
次に漏電箇所の特定を行います。問題の回路に接続されている照明や電化製品、さらには内部の配線などをひとつずつ調べていきます。
調査の結果、外灯が漏電していることがわかりました。もともと外灯の照明器具が劣化していたところに、数日前の暴風雨によって雨が照明器具内に入り込んだことで、漏電してしまったようです。雨ざらしになりやすく、あまりお手入れをしない外灯は漏電しやすい場所のひとつです。
外灯のプラスチックケースを外し、電線を断線して電源から遮断してから、蛍光灯を取り外しました。これでとりあえずはひと安心です。
落ちたままにしていたブレーカを上げて、今回の工事は完了です。外灯は使えませんが、他の照明や電化製品は以前同様にお使いいただけます。
なお、外灯については、後日、大家さんが新しい照明器具に交換するとのことです。
スタッフの声
知っておきたい、分電盤とブレーカの基礎知識
今回のケースは、分電盤の漏電ブレーカが落ちてしまったという事例でした。実は分電盤には3種類のブレーカがあることをご存知でしょうか。ここでは基礎知識として3種類のブレーカそれぞれの役割をご紹介しましょう。
いちばん大きなブレーカで30A、40A、50Aなどと記されているものが「アンペアブレーカ」です。これは一度に電気をたくさん使い過ぎて契約アンペア量を超えてしまった時に落ちるブレーカで、これが落ちると家全体が停電してしまいます。
同じ形状のものが複数並んでいる小さなブレーカが「安全ブレーカ」です。これは回路ごとのブレーカで、キッチン用、リビング用などといったエリアごとや、電気をたくさん使うエアコン用など用途ごとに分かれています。こちらもアンペアブレーカ同様、その回路に容量を超えた電気が流れると、ブレーカが落ちます。しかし、回路ごとのため、家全体ではなく、家の一部が停電することになります。
もうひとつのブレーカが「漏電ブレーカ」です。メインスイッチ以外にテスト用のスイッチが付いているものが多いです。これは今回のケースのように、漏電を検知すると落ちるブレーカで、家全体が停電します。
アンペアブレーカと安全ブレーカについては、使用中の電気製品を減らして、ブレーカを上げれば、大抵の場合は再び電気が使えるようになります。漏電ブレーカの場合は、上記事例のような方法で漏電箇所以外の電気を使えるようにすることはできますが、そこから先は危険が伴いますので、専門業者に調査や修理を依頼してください。
漏電ブレーカが落ちたら、まずは弊社までご連絡ください。
また、ブレーカーが落ちる原因や解決法をこちらのページで詳しく紹介していますので併せてご参照ください。