換気扇のモーターが故障したらどうする？ 故障原因や解決法を紹介！

換気扇のモータートラブルが生じた場合には、必ずファンに問題が起きています。ファンに異常が見られたときには、モーターを疑うようにしてください。特に換気扇から異音が生じたときには気を付けるようにしましょう。対処法としては、まずモーター付近をお掃除するようにしましょう。それでも改善される様子が見られない場合には、モーターもしくは本体ユニット自体を交換する可能性があります。そのときには、メーカーなどに問い合わせた上で、修理や交換の専門業者に依頼するようにしてください。

また、業者が換気扇を交換した事例はこちらで記載しています。 併せてご参照ください。

港区赤坂にある飲食店のK様より、店舗の換気扇（サン電子製）のダクトから異音がするため点検及び修理をお願いしたいとの連絡を頂きました。状況を詳しくお聞きすると、モーター部分の故障も疑われます。店舗の営業開始時間が17時なのでできるだけそれまでに終わらせて欲しいとのご希望があり、万が一点検修理に時間がかかっても営業開始時刻までには終えられるよう、余裕を持って14時にお伺いすることにしました。 飲食店の換気扇ということで故障の状態によっては営業できない可能性もあります。もしそうなってしまうと店舗だけでなく店舗を利用しようとしていたお客様にまで影響が出てしまいますから、可能なら今日中に、部品発注の必要があるとしたら１日でも早く、修理を終えたいところです。 複雑な修理になるとどうしても時間がかかってしまうため、軽微なトラブルであることを願いつつ現場に向かいました。

店舗に到着後すぐに換気扇の点検を開始したところ、換気扇のモーター部分の故障とファンベルトの摩耗が確認されました。なんとモーター部分に至っては漏電までしており危険な状態です。だたでさえ危険な「漏電」が、水や油を扱う飲食店のキッチンで起こっているわけですから「かなり危険」と言えるでしょう。 一歩間違うと火災を引き起こしてしまう可能性もあるため早急な修理が必要ですが、交換部品を発注しなければならず本日中に修理を終えることはできません。修理までの間心配ではありますが、こちらで使われている換気扇はプロペラファンではなくシロッコファンなので、漏電しているモーター部分はやや奥の方に隠れています。故意的に水や油をかけない限り短期間で漏電箇所までそれらが到達することは無いでしょうから、そこに関しては「良かった」と言わざるを得ません。

ダクトからの異音も気にされていらっしゃいましたが、これはモーターの故障とファンベルトの摩耗が原因なので部品を交換することで改善するはずです。ダクト自体に破損等は見られませんが、汚れがかなり酷いので今後トラブルにつながらないよう交換します。

モーター、ファンベルト、ダクトと、故障・異常箇所が多いこの状況ですから、恐らく連絡を頂くよりも以前から換気扇の吸い込みは悪かったのでしょう。調理による香りや煙が厨房内で処理しきれず、必要以上に客席まで流れていた可能性もあります。修理が完了し換気扇が正常に動き始めると、店内の空気がこれまでと随分変わるかもしれません。 お店のため、そして来店されるお客様のためにも一刻も早く修理に取り掛かりたいところでしたが、部品が届くまでは修理することができないので待つしかありません。モーターの漏電が気になったので、その場で可能な限りの応急処置を施し、K様をはじめとした店舗の方に注意を呼びかけてこの日は終了となりました。

後日部品が到着し、さっそく店舗へ。前回訪問させていただいてから今までの間、故障や漏電によるトラブルは起こっていないようでひと安心しました。 この日もやはり営業開始時刻が17時なので、余裕を持って作業できるよう14時から部品交換を開始しました。サン電子の分配機（HDS-72FGB）、 三菱電機の片吸込形シロッコファン（BF-21S3）、さらにフランジとアルミダクト、ファンベルトを交換し、およそ3時間で作業完了。これで安心して営業していただけます。