「換気扇が回らない」原因を知るだけでいいの!? メンテナンスで確実予防
どの家庭にも当たり前のように設置してある換気扇ですが、いきなり回らなくなってしまったり、故障してしまうということがあります。換気扇が回らない時は、原因を知ることで対策や予防を行うことができます。トラブルのないよう快適に使っていけるように、メンテナンスを欠かさないようにしましょう。
本記事では、次の内容を詳しく解説します。
- 換気扇が回らない原因
- 換気扇が故障する予兆の症状
- 換気扇のメンテナンス方法
- 換気扇の掃除方法
- 換気扇のメンテナンスを業者に依頼するときの注意点
「換気扇が回らない」という時、あるいは「換気扇のメンテナンスが必要」と思った時、ぜひ本記事の内容を参考にしてください。
はじめに
日常で食事を作る際などに換気が必要ですから、換気扇やキッチンのレンジフードはどの家庭でも活用していることでしょう。万が一回らなくなってしまうと、家の中に臭いや湿気がこもってしまい、室内や衣類の汚れなどの心配が出てきます。
換気扇が回らない時は、まずは原因を知り、自分ができる対策を取り入れることが大切です。換気扇のトラブルが起きると慌ててしまいがちですが、トラブルにどのように対応すればよいか分かっていれば、いざという時もスムーズに解決できます。
①換気扇が回らない原因
換気扇が回らない原因としてどのようなことが挙げられるのでしょうか。原因を知ることにより、自分なりに対応することが可能ですし、無理な場合には業者に依頼するきっかけになります。スムーズな解決のためにも、早急に原因を特定しましょう。
1.1 電気が流れていない
換気扇が回らない原因の一つに、換気扇に電源が伝わっていないということが挙げられます。台所のレンジフードや浴室換気扇など、水回りで利用する換気扇は、ショートが原因で電気が通っていない可能性があります。
不具合を解消するには、配線など内部の確認が必要となり、自分でするには危険を伴う作業です。電気屋さんに依頼するようにしましょう。その際、どのような換気扇を利用しているのか、どういった不具合があるのか、しっかりと状態を伝えることでスムーズに解決できます。メーカーなども分かる範囲で伝えるようにしましょう。
1.2 油汚れが原因
換気扇の中でも、キッチンで利用するレンジフードでよく見られるトラブルが油汚れの付着です。換気扇が回らなくなると「故障した」と思ってしまう人も多いのですが、油汚れが原因であり故障ではないケースもあります。
前回の掃除から時間が経っている場合や、換気扇の臭いが気になる場合は、一度換気扇の掃除を行ってみましょう。モーター軸などに油汚れが付着すると動かなくなってしまうので、洗剤などを使って掃除してください。この時、電気部分には水がかからないように注意が必要です。
1.3 回る速度が遅い
「換気扇自体は回るけれど、回る速度が遅い」というケースでは、油汚れやホコリの付着などが原因の可能性があります。掃除を行っても変化がない場合には、モーターに異常がある可能性がありますので、修理専門業者に依頼して調査してもらいましょう。換気扇にコーティング剤を塗ることである程度予防できますので、ぜひ取り入れてみましょう。
1.4 スイッチの不具合
換気扇が回らないトラブルの一つに、スイッチの故障や不具合が考えられます。換気扇自体には問題はなく、スイッチが故障している場合には、スイッチの交換が必要です。配線などに触れる作業が必要ですので、素人の方が修理を行うと危険を伴います。専門業者に依頼して修理を行ってもらってください。
②換気扇が壊れる予兆の症状
次のような症状が出た時は、換気扇が壊れる予兆かもしれませんので、より注意が必要です。放置しておくと完全に故障してしまう恐れがあるため、気が付いたらすぐに対処しましょう。
2.1 異音や振動の増加
換気扇は異音の種類である程度原因が予測できますので、まずは異音を聞き分けてみましょう。
- ゴー、ブーン(油汚れやホコリの蓄積)
- ジー(モーターなど内部部品の錆び)
- カラカラカラ(モーターの軸がずれている)
- キュルキュル(オイル不足)
- キーン(換気扇本体の故障や経年劣化)
換気扇の異音を放置しておくと、故障の原因になるだけでなく、過剰な熱や油汚れ、ホコリを起因とした火災の危険があります。掃除で対処できる場合は掃除をし、できない場合は業者に依頼しましょう。
2.2 風量の低下
換気扇の風量が徐々に弱くなったり、一部の箇所からの風が出なくなったりすることがあります。これはモーターの劣化や羽根の摩耗によるものであり、換気効果の低下を示しています。
フィルターの目詰まりが原因であれば、フィルター掃除で解決できますが、10年以上使用している換気扇は寿命の可能性が高いです。キッチンのレンジフードのように油汚れが出る環境では、こまめにフィルター掃除をしましょう。
2.3 動作不良や停止
換気扇が突然止まったり、不安定な動作をしたりする場合、電気回路の問題やモーターの故障が考えられます。キッチンであれ、浴室であれ、換気扇が回らないと室内の換気ができなくなり、快適に生活できなくなるでしょう。頻繁に停止や動作不良が発生する場合、修理や交換が必要となる可能性があります。
2.4 異臭や焦げ臭いニオイ
モーターや配線に異常がある場合、異臭や焦げ臭い匂いが発生することがあります。これは過熱や発火の兆候となるため、直ちに使用を中止し専門家に相談する必要があります。
③換気扇のメンテナンス方法
換気扇が回らない原因として油汚れなどが挙げられますが、日常生活の中でメンテナンスを取り入れることで予防することが可能です。換気扇を快適に使っていくためにも、換気扇のメンテナンスをしっかり行っていきましょう。
ここでは、普段からできる換気扇のメンテナンス方法をご紹介します。
3.1 フィルターのお手入れ
換気扇のお手入れは必要不可欠ですが、掃除などが面倒と感じている方が多いのも事実です。そこで、使い捨ての外付フィルターを備え付けのフィルターやカバーの上からかぶせることにより、内部を汚れにくくできます。外付けフィルターは汚れても定期的に交換するだけでよいので、簡単に手入れが行えます。
換気扇が回らなくなると故障と勘違いする人も多いのですが、フィルターのお手入れをするだけで解決するケースもあるため、試す価値はあるでしょう。
3.2 掃除をする
フィルターのお手入れをしても、油が混じった空気は換気扇の中を通るので、時間とともに汚れてしまいます。換気扇内部の油汚れは、実は自分で簡単に掃除することが可能です。
しかし、換気扇のタイプにより分解方法が異なりますので、ご家庭の換気扇の種類を把握して掃除する必要があります。換気扇の掃除方法は商品付属の取扱説明書に記載されていることが多いため、参考にしましょう。
3.3 業者に依頼する
自分で掃除ができない場合は、業者の方にクリーニングを依頼しましょう。換気扇は高い位置にあるため掃除がしにくく、分解方法も複雑なため、自分では難しいと感じる人も多いと思います。
業者に依頼すれば、換気扇内部まで綺麗に掃除することができるため、定期的なクリーニングをおすすめします。業者によるクリーニングは、1年に1回もしくは2年に1回が望ましいです。
3.4 故障
換気扇の不具合を感じた時、汚れが原因であれば掃除で解決できますが、故障しているケースも少なからずあります。掃除をしても調子が悪いと感じた場合、修理や買い替えをおすすめします。
換気扇は経年劣化で故障しやすくなるため、「購入から何年経つか」と考えてみてください。10年以上使っている場合、本体の寿命で故障している可能性が高いため、交換を検討する必要があります。
④換気扇の掃除方法
換気扇のメンテナンスで重要なのが定期的な掃除です。ここでは、具体的な掃除方法を順を追って解説します。
4.1 電源を切る
感電や怪我防止のため、換気扇を掃除する前に、必ず電源を切ってから作業を行ってください。安全のためにもプラグを抜くか、関連するブレーカーをオフにしてください。
作業の際は、ゴム手袋などを装着すると安心です。
4.2 グリルやフィルターの取り外し
換気扇のグリルやフィルターを取り外します。グリルは一般的にネジやクリップで固定されているため、適切な工具を使って取り外してください。
浴室換気扇はグリルが天井などの高所についていることがあるため、作業の際は安定した足場を設け、転倒に注意してください。
4.3 グリルやフィルターの洗浄
取り外したグリルやフィルターを洗浄します。温かい石鹸水を使って汚れを落とすか、マイルドな洗剤を使用して汚れを取り除きます。キッチンのレンジフードは油汚れが気になる場合が多いと思います。重曹を入れた水に浸けておくと油汚れが落ちやすいです。
必要に応じて歯ブラシやスポンジを使用して、細かい箇所を掃除しましょう。洗浄後はよくすすぎ、完全に乾燥させてから再度取り付けます。
4.4 ファンブレードの掃除
ファンブレードにはホコリや油膜が付着することがあります。柔らかいブラシや掃除機のブラシアタッチメントを使用して、ファンブレードの表面や隙間のホコリを取り除きます。
従来型のプロペラファンであれば、ファンブレードの間の隙間も掃除しやすいでしょう。しかし、近年主流となっているシロッコファンはブレードが細かく掃除しにくいため、小さめのブラシを活用してください。
4.5 換気口の掃除
換気口や排気口も掃除します。ブラシや掃除機を使用してホコリや汚れを取り除き、通気の妨げにならないようにします。
4.6 取り付けの確認
掃除が完了したら、グリルやフィルターを正しく取り付け直します。しっかりと固定されているかを確認し、安全に使用できる状態に戻します。
取り付けの確認が終わったら、ブレーカーを上げて電源を入れ、きちんと動作することを確認しましょう。
⑤業者に依頼する場合の注意点
換気扇の掃除は大変ですので、なかなか自分で作業ができないという方もいることでしょう。そんな時は、業者に依頼すれば時間がなくても換気扇をキレイにしてもらえます。実際に業者に依頼するん場合、どのような点に注意が必要なのでしょうか。
5.1 クリーニングの方法
換気扇のクリーニングを業者に依頼すると、換気扇の各パーツを外して家庭では掃除が難しい部分まで徹底洗浄してもらえます。業務用の強力な洗剤ならではの汚れ落ちや、ポイントを抑えた手際のよい掃除が特徴的で、短期間の間にピカピカの換気扇になります。自分で同じように掃除をすることは難しいので、ピカピカの状態に仕上がると気分もリフレッシュできるでしょう。
しかし、中には手抜き作業を行う業者もいるため、事前に業者のサイトでクリーニング内容を確認したり、詳しい作業内容を聞いたりしておくことが大切です。
5.2 料金設定
換気扇のクリーニングを依頼する場合、費用が気になると思います。実際、作業後の請求金額にビックリしてしまうというケースも少なくありません。ホームページを調べると、費用や作業内容などを知ることができますが、換気扇の汚れの状態や形により追加料金がかかってしまい、請求額が跳ね上がることがあります。
そのようなことを防ぐためにも、オプションや追加料金が発生する可能性があるかどうかを確認してから依頼することをおすすめします。
5.3 口コミをチェック
今の時代は忙しい人が多く、換気扇のクリーニングを業者に依頼する人も増えています。同時に、たくさんの業者があり、どの業者が良いのか自分で判断することが難しいでしょう。そんな場合には、利用した人の口コミを確認するとよいです。ネット上には、口コミなどを記載しているサイトが多くあり、サービス内容に関しても簡単に理解できるようになっています。実際に口コミを参考にする際には、仕上がりに関して満足しているかということだけでなく、どの程度キレイな状態を維持できるかなども確認してみるようにしましょう。
5.4 保証制度があるか
換気扇のクリーニングでは、換気扇を破損してしまうケースがあるため、その際に保証をしっかりしてくれる業者に依頼する必要があります。クリーニングの際に破損させた場合でも、「故障しています」と嘘をつく業者が稀にいるのです。トラブルを回避するためにも、運営者の確認をしておき、万が一トラブルなどが起きた際には会社の代表の方に連絡するようにします。
保証制度のある会社であれば、弁償してもらうことが可能です、しかし、個人運営の場合や保証制度がない場合には、知らんぷりするという人もいます。そのため、運営者や保証制度はしっかりと確認しておきたいポイントです。
⑥換気扇のトラブル対処法
換気扇はキッチンやお風呂などで毎日活用しているアイテムです。しかし、昨日まで回っていたのに回らなくなったり、異音がするようになったりすることがあります。換気扇に不具合が生じたら、どのように対処していけばよいのでしょうか。トラブルの内容ごとの対処方法をご紹介します。
6.1 吸わない
換気扇自体はいつもと同じように動いているのに、全く吸わないという現象が起きることがあります。換気扇が吸わないトラブルは、経年劣化やダクト内の詰まり、汚れなどで吸う力が弱まっているのが主な原因です。
そのほか、吸う力が弱くなってしまう原因として、締め切った部屋で使っていることが挙げられます。換気扇は基本的に部屋の空気と外の空気の入れ換えを行うためのものです。締めきった部屋で空気の入口を確保していないと、換気扇を使っても空気を循環させることができません。
通常は給気口を開けておき、外からの空気を入れるのですが、冷房や暖房を使っている際には、効率を上げるために給気口を閉めた状態で換気扇を使っている場合があります。故障も汚れもないのに換気扇が吸わないと感じた場合には、給気口を確認してみるようにしましょう。
6.2 回らない
換気扇のスイッチを入れても全く回らない場合には、電源が入っているかどうか確認してみましょう。何かの拍子に電源が抜けてしまい、それが原因で動かないという場合もあります。また、スイッチが故障している可能性もあり、その場合はスイッチを交換すれば解決できます。
電源は入っているのに回らない、力が弱いと感じる場合には、異音や吸わなくなった際の原因と同じく経年劣化や汚れが原因の場合が多いのです。回る速度が遅くなっている時は、汚れが原因であるケースがほとんどです。まずは掃除してみましょう。
掃除をせずに使い続けると、モーターに負担がかかり故障に繋がるので、その前にしっかりと対応する必要があります。
6.3 換気扇の交換
換気扇のトラブルは様々なことが原因となっている場合も多く、自分では解決できないこともあるでしょう。自分で解決できない場合は、業者に依頼する必要があります。
換気扇の交換時期については、フィルターは早くて1ヶ月程度で交換するようにして、遅い場合でも3ヶ月に1回は交換するようにしましょう。換気扇を長持ちさせるためにも、きちんとお手入れを行いましょう。
換気扇の交換時期については、手入れ方法によって差があります。また、各家庭により使う頻度も違いますし、機種によっても交換時期が変わってきます。換気扇のモーターの寿命は10年程度といわれているため、一つの目安にしてください。お手入れをしっかり行っていても調子が悪い場合は交換する必要があるので、プロの方に依頼するようにしましょう。
業者が換気扇を交換した事例をこちらで記載しています。 併せてご参照ください。
⑦換気扇の上手な活用法
家の中で活躍している換気扇には、湿気やホコリが日々溜まっていきます。お手入れや点検を行うことで劣化を防ぎ、長く活用できるでしょう。換気扇の掃除は大掃除のタイミングで行う人が多いのですが、大掃除だけだと頻度が少なすぎます。
換気扇のトラブルや故障を防ぐためには、年に2回~3回程度掃除する必要があります。
毎日使うものなので、不具合を起こすのは珍しいことではありません。大切なのは、換気扇の不要な故障を防ぎ、長く快適に使っていくことです。忙しくて掃除ができない場合は、業者に依頼するようにしましょう。定期的なお手入れや点検を心がけることにより、異常をはやく発見することができ、故障する前に対処できます。
換気扇のトラブルの中には、自分で解決できる問題もありますので、おかしいなと思ったら取扱説明書を確認しましょう。掃除方法やトラブルの対処方法、どの程度の頻度で手入れを行えば長く活用できるのかがまとめて理解できます。
まとめ
浴室換気扇やキッチンのレンジフードが回らない原因はさまざまです。故障の他には汚れが関係しているケースが多く、定期的な掃除である程度予防できます。換気扇掃除を行うと、住んでいる人も快適に過ごせるなどメリットも多いです。
換気扇のメンテナンスに関しては、換気扇の種類やメーカーで違いがありますが、説明書を参考にして適切に行うようにしましょう。間違った方法で掃除して故障に繋がってしまったり、部品を破損してしまったりすることもあるため、順序を含めて慎重に作業する必要があります。
忙しくて時間が取れない場合、業者に依頼することも可能ですので、検討してください。ただし、費用が掛かるため、依頼する前にどの程度の費用が掛かるのかしっかり確認しておきましょう。掃除が終わってから費用に驚くこともありますので、前もって相場を知っておくことが大切です。
便利な時代ですので、インターネットを活用すれば相場などを調べることができます。業者を選ぶ際は、なるべくたくさんの業者のホームページを確認して相場を把握しましょう。業者の比較を行うことで、自分に相応しい業者が見つかりやすく、失敗なく良い業者を選択できると思います。
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