エアコンのトラブルと電圧、専用コンセントとは

エアコン
目次

はじめに

近年、一部の地方を除く家庭においては、必ず1台は設置してあると言っても過言ではないほど広く普及したエアコンですが、家電製品であるが故に故障はつきものであると言えます。新しく設置する場合のトラブルから、長年使用している場合に起こるトラブル。

また製品自体の寿命を迎えることで起こるトラブルまで、機械の性能が進化する一方でトラブルは避けて通れないことでもあります。エアコンのトラブルにはどんなことが挙げられるのかを知っておくと、自分の使っているエアコンに異常が発生した時に慌てることなく対処できます。

そしてエアコンを動かすための電気には複数の種類があり、多くは専用のコンセントを必要とします。新しく買い換えたりする場合にも、今現在どのような仕様になっているのかを知っておくと、次に設置するエアコンを選ぶ際にとても役立ちます。このような内容に関して情報をまとめてみます。

エアコンの故障と対処法

エアコンは生活する上で必需品とも言える家電のひとつですが、決して安いものではありません。変な音がしたり、エアコンの効きが悪く感じたり、すぐに止まってしまったりなどの異変に気付いた時、すぐに故障や壊れたと思って慌てて修理や買い換えに動く前に一度自分で可能な点検をしてみることをお勧めします。必ずしも故障とは限らないケースもありますので注意して下さい。

すぐに停止してしまう

エアコンの中にあるマイコンと呼ばれる小さなコンピューターや、エアコン自体が異常動作を記憶していて停止してしまうことがあります。一度電源を切り、コンセントを抜いて3分程度放置してから再度コンセントを差して電源を入れて見てください。

そのまま何事もなかったかのように停止することなく正常に動き続ける場合があります。それでも停止するようでしたらモーター部分か基盤部分の不良などが考えられますので、専門業者に見てもらう必要があります。

3分程度で停止してしまう

その場合にはまず室外機を確認して下さい。室外機のファンが回っている状態にもかかわらず室内機が停止する場合があります。この場合にも一旦電源を切り、コンセントを抜いて3分程度放置し、再度コンセントを差して電源を入れて見て下さい。

この方法で正常に動きだす場合がありますが、やはり停止するようでしたらコンプレッサーの故障やIC、プリント基盤の故障が考えられますので専門業者に見てもらう必要があります。

5分から10分程度で停止してしまう

上記の内容と同じ手順で電源を入れ直して下さい。その際に室外機のファンが回っていなければモーターやプリント基盤の故障が考えられますので専門業者に連絡して下さい。そのまま使用し続けてしまうと、場合によっては室外機が高温になり保護装置が作動することで停止する場合もあります。

30分以上は動いているが、やがて停止してしまう

このような場合には室外機に問題がある場合が多く見られます。室外機の周囲にゴミや障害物があり、放熱不良が発生している場合があります。そのような状態になってしまうと、室外機の温度が下がるまで正常な作動ができない場合があります。

ゴミや障害物などがない場合には、やはり一旦コンセントを抜き3分程度経ってからコンセントを差して電源を入れ直してみます。それでも正常に戻らなければ専門業者へ連絡するしかありません。

効きが悪い

エアコンの効きが悪いと感じたらまずはフィルターの掃除を行って下さい。フィルターにホコリが溜まってしまうと風を遮る可能性があります。掃除機で吸い取るか、水洗いをして綺麗にすることをお勧めします。

室内機から水漏れする

ドレンホースの中に、長年使用することで溜まったゴミが詰まっている可能性があります。サクションポンプと言う専用の器具を使って掃除することが可能ですが、専門業者に相談して周囲も含めて綺麗にしてもらうのも一つの方法です。

異音がする

室内機から異音がする場合にはフィルターのゴミが原因である場合がありますので、フィルターの掃除をして下さい。室外機から異音がする場合にはファンの部分にゴミが絡まっている場合がありますので、よく確認してみて下さい。しかし分解などはせず、自分では無理だと思った場合には早めに専門業者へ連絡した方が良いです。

ブレーカーが落ちる

家の中に設置されている漏電ブレーカーが落ちる場合がありますが、新たに設置したエアコンの場合であれば電圧が異なっている場合がありますので、エアコンの電圧がブレーカーに割り振ってある電圧を超えていないかを表示を確認して見て下さい。問題があれば専門業者へ連絡して対処してもらう必要があります。

また、これまでは正常に使えていたのに突然ブレーカーが落ちるようになったという場合には、漏電の可能性がありますので大変危険です。早めに専門業者へ連絡することをお勧めします。

悪臭がする

よくあるトラブルですが、ホコリやカビ、タバコのヤニや台所付近であれば油汚れなどが原因と考えられます。この場合には健康面での影響にも発展しますので、こまめにフィルターを掃除することが大切です。

長年使用しているエアコンではどうしても臭いの問題が発生してしまいます。最近では、専門業者によって室外機の内部を水洗いしてくれるサービスもあるようですので、一度綺麗にしてもらうことで少しでも長く快適に使うための有効な手段となります。

ガス漏れがする

長く使用しているとエアコンのガス漏れが起こることがあります。その場合には室内機の蓋を開けた所にある鉄製のギザギザ部分(熱交換機)に霜がついてきます。エアコンのスイッチを入れて20分程度で霜ができた場合にはガス漏れの可能性が高いです。ガス漏れは専門業者にお願いするしかないので、早めに連絡して適切な対処が必要です。

エアコンの寿命

夏の冷房や冬の暖房としては勿論のこと、湿気の多い日本では除湿を目的に使用する場合もあり、ほぼ1年中活躍するエアコンですが一体どれくらいを目安に買い換える必要があるのでしょうか。勿論、使用する頻度が多くなればなるほどエアコンの寿命は縮まることになりますが、普通に無理なく使用している場合には平均で13年程度で買い替えの時期を迎えているというデータがあります。

そのうち65パーセントが故障が原因であるとされていますので、10年程度で買い替えを考えておく必要があると考えた方が良いでしょう。その頃になるとトラブルの頻度も増えてくるはずです。新しい商品が頻繁に発表されるようになり、メーカー側も10年以上も前の部品を保有しておくことが難しくなってきているとも言えます。

突然に動かなくなってしまってから慌ててエアコンを購入しても、すぐに設置してもらえるわけではありません。事前に取り付け工事の日程を予約することになりますので、シーズンによっては数週間も待たなくてはならない場合もあります。使用した年数や、日々のトラブルからエアコンの寿命を感じ取り、早めに取り替える準備をすることが重要なポイントとなります。

エアコンの寿命で全く動かないのなら早めにエアコンの買い替えを検討しましょう。エアコンを買い替えたので取付や工事を行いたい場合はこちらからご確認ください。エアコンの取付工事は資格を持った専門業者にお願いしましょう。エアコントラブルでお困りなら、『DENKI110』にお気軽にご相談下さい。

100Vと200Vの違いとは

電圧を表すV(ボルト)ですが、電気を押し出す力を意味します。したがって100Vよりも200Vの方が電圧が高く、それだけ大きな電圧を必要とする家電を動かすことができます。以前は家庭が100Vで工場や業務用が200Vなどと大きく分けて考えられていた時代もありますが、最近では一般家庭でも200Vを使った家電を使用するケースが増えています。

主にエアコンや床暖房、オーブンレンジなどが挙げられます。このような家電は200Vの電圧により100Vの製品に比べてよりパワフルに稼働します。より早く冷やせたり、温められたりといったイメージでしょうか。100Vよりも早く結果が出るのでかかる電気代にはあまり差がないようです。エアコンを使って広い部屋を急速に冷やす場合には、200Vのエアコンを使用するのが効果的です。

一般家庭でも200Vは使えるのか

最近建てられた建物は、ほとんどのところで200Vも使用できることが多いです。電線から電気を供給するためには、三相200Vか単相3線式の種類があります。一般家庭では単相3線式の場合がほとんどなので、200Vの家電を使用することが可能です。

三相200Vとは

電線の中には3本の電流が流れており、その3本全てが200Vの電流が流れているものを指します。大型施設や工場などで使われます。

単相3線式とは

電線の中に3本の電流が流れていて、その内の2本には100Vの電流が流れ、残りの1本に200Vの電流が流れていて100Vと200Vの組み合わせになっているものを指します。最近はこの電線を使用しているケースが多く見られるので、家庭で200Vの家電を使用することができるのです。

エアコンの専用コンセントとは

あまり意識することなく使っているエアコンですが、実は設置するにはエアコン専用のコンセントが必要となります。専用コンセントがない場合には業者の方からエアコンの設置を拒否されてしまいます。これまで設置されていない場合には、業者に頼んで新たに専用のコンセントを増設してもらうことになります。

専用コンセントが必要な理由

エアコンは使用電力が大きいので通常のコンセントでは電力が不足してしまう恐れがあります。一般的なコンセントは一つの回路から分岐して複数のコンセントで使用していますので、そのコンセントをエアコンで使用すると必ず電力不足を起こすことになります。

頻繁にブレーカーが落ちたり、最悪の場合にはコンセント自体が熱を持って火災になる危険性もあります。そのような事態を防ぐために専用コンセントを使うことになっているのです。この場合は、1回路に対して1コンセントで使用します。

専用コンセントの見分け方

エアコンの専用コンセントの場合、ほとんどがエアコンの設置場所に近いところで、天井面に近いくらい高い所にある場合が多いです。差し込みの形状も一般的な形状とは違う場合が多いはずなので、見ただけでわかるはずです。

エアコンの電源プラグとコンセントの電圧に注意

エアコンの電源プラグは専用のコンセントを使用する必要性は先に記述しましたが、さらに設置するエアコンが100Vなのか200Vなのかによって電源プラグの種類が違いますので注意が必要です。コンセントが200V用で、設置するエアコンも200V用であれば、プラグの形状が違っていてもエアコンの設置工事の際にプラグの交換をしてもらえば問題ありません。

しかし、100Vの専用コンセントに200Vのエアコンを設置したり、またはその逆の場合には電圧の切り替えやブレーカーの交換工事などが必要となり専門業者にお願いする必要があります。火災などの大きな事故を起こさないためにもしっかりと確認することが重要です。

エアコンには延長コードを使用しない

何らかの事情があったとしても、エアコンの電源プラグを延長コードで繋いだりすることはしないでください。エアコンの使用に際しては、長時間に渡って大量の電気が流れる可能性が高いので、延長コードが電流に耐えることができず発火する可能性があるからです。非常に危険な行為ですので絶対にしないで下さい。

コンセントの工事や増設を考えているのであれば、資格を持った専門業者にお願いしましょう。コンセントの工事や増設での詳細はこちらでご確認ください。 コンセント工事でお悩みなら『DENKI110』にぜひお問い合わせください。

まとめ

近年、一家に1台どころかマンションにすら各部屋に設置するのは当たり前になりつつあるエアコンですが、使えば使うほどに故障が起こる可能性が高くなるのも仕方のないことではあります。平均的に10年以上に渡って使い続ける方が多い中で、日頃のメンテナンスを後回しにしがちなことも実体としてあります。

いつの間にかフィルターにホコリが溜まってしまったり、油やタバコのヤニによる悪臭が噴き出すなどというケースも多く見られます。突然に止まってしまったり、中々冷えなかったり、暖かくならなかったりと「もしかして壊れたのかな?」や「そろそろ買い換えないといけないかな?」と考えてしまうことを多くの方が経験されるのではないでしょうか。

 

いざと言う時のために早めに取り替えを計画し、自分の生活環境にあったエアコンを調べておくことが大切です。様々な種類のエアコンが店に並んでいますが、設置したい場所に専用のコンセントはあるのか、その電圧は100Vなのか200Vなのか、電源プラグはどんな形状になっているのかなどを調べておくと、量販店などに展示してあるエアコンを見る際にとても役に立ちます。

値段ばかりに気を取られがちですが、購入した後に後悔しない為にも、また安全に使用する為にも、エアコンに関する知識を少しだけでも頭に入れておくことは損なことではありません。寿命がある以上、必ず故障したり全く動かなくなってしまうことが考えられますので、普段のメンテナンスを怠らずいずれ訪れる買い換えのタイミングをイメージしておきましょう。

※ページ内に掲載されている料金は作成日当時のものです。状況や時期により実際の料金とは異なる場合がありますので、詳細は電話でお問い合わせください。


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